INTERVIEW

社員インタビュー

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素材と現場をつなぎ、
次世代パッケージを社会へ

ものつくり技術職
パッケージ
A・N
2021年入社

Q1 現在の業務内容

担当領域と業務内容について教えてください。

SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)パッケージの開発を担当しています。環境配慮と品質を両立する新規包材を構想し、量産可能な製品として成立させることが役割です。

業務は、ラボレベルでの基礎検証から始まり、検証機での試作評価、工場ラインでの量産テストへと段階的に進みます。内容物を守るためのバリア性・耐衝撃性などを確認すると同時に安定生産するためのシール性、滑り性といった加工適性も検証します。

フィルムメーカーや接着剤メーカーと連携し材料特性を共有しつつ、営業や工場技術、設計と調整しながら開発を進めます。理論上優れた設計ではなく、「工場で安定して生産できる」包材を作ることが開発職としての役割です。

Q2 入社後の経験

1年目、2年目、3年目に何を経験しましたか?

1 年目

手作業を機械化する難しさ

大学院では有機高分子化学を専攻し、研究成果をより社会に近い形で活かしたいと考え入社しました。食品や日用品など誰もが手にする製品に関われる包装分野に魅力を感じたからです。

最初に担当した仕事はアソート品の包装ラインの立ち上げでした。人が行えば単純に見える作業も、機械で自動化するには位置設定や検査工程など多くの要素が必要であることを現場で学びました。安定して稼働させるために何度も条件を調整し、開発は理論だけでは完結しないことを実感しました。

2 年目

量産立ち上げとプロジェクトの中断

チルド飲料向けカップをプラスチック製から紙製に切り替えるプロジェクトに参画し、量産立ち上げを担当しました。材料の供給停止をはじめ、想定外の課題が次々と発生しましたが、過去のデータを整理しながら対策を検討し、検証を重ねました。しかし最終的には会社の方針によりプロジェクトは中断することになりました。技術的に優れていても、ビジネス判断で形にならない現実を知り、事業視点を持つ重要性を学びました。

3 年目

新製品の開発と特許出願

密封可能な紙製トレーの開発に携わり、形状設計とフィルム構成に関する特許を出願しました。試作と検証を重ねて得られたデータを根拠に特許の書類を作成しました。

アイデアを権利化する過程では、技術の新規性や優位性を論理的に説明する思考力が鍛えられました。試行錯誤の積み重ねを体系化する経験を通じて、技術者としての視野が大きく広がりました。

特にやりがいを感じた仕事や
大変だった仕事を教えてください。

工場の設備を移設する期間中、他工場の異なる機械で、従来と同じ品質の製品を作る代替生産の確立に奔走したことが最も印象に残っています。

同じ性能を確保するため、材料選定の試作を繰り返しました。工程数が多い商品のため、テストが多いことに加えて、工場の生産稼働の合間に検証を行うため、時間的制約もあり、日程の調整も大変でした。

数値のデータだけでなく、実際のラインで止まらずに生産できるかどうかを最終判断基準とし、条件を調整しました。無事に確立できたことは、大きな自信になりました。

これまでの経験を通じて、学んだことや
自分が成長したと感じることはありますか?

ガスバリア性、シール性など包装資材の機能評価の知識が深まったのはもちろん、材料設計と量産現場を往復して判断する力が身につきました。

また、営業や製造部門に対し、技術的内容をかみ砕いて伝えるコミュニケーション力も向上しました。開発は1人で完結するものではなく、チームで成果を出す仕事です。新しい技術を現場につなぐ架け橋としての役割にやりがいを感じています。

Q3 今後のキャリア

これから挑戦したい仕事や役割、目指している姿はありますか?

現在取り組んでいる環境配慮型包材を実際に市場へ送り出し、多くの商品に採用していただくことが当面の目標です。欧州での導入事例も参考にしながら、日本国内にも普及させたいと考えています。

単一素材の包材を当たり前にするためには、性能・コスト・供給体制のすべてを整える必要があります。開発の枠にとどまらず、事業部門やSX推進部門と連携しながら、この分野をリードする存在を目指します。

将来的には、材料設計と量産技術の両方を理解し、次世代の包材のスタンダードを作り出せる技術者になりたいです。

所属・インタビュー内容は取材当時のものです