原価削減、トラブル対応に加えて
0から1を生む新製品開発に
挑戦したい
Q1 現在の業務内容
担当領域と業務内容について教えてください。
生産技術を担当しており、厚紙(チタン紙)、転写紙、壁紙の3品種を扱い、原価削減、品質トラブル対応、新製品開発を担っています。
生産技術の役割は、材料特性を理解したうえで最適な製造条件を設計することです。紙や発泡樹脂層などの材料は温度や湿度に敏感で、わずかな条件差が物性に影響します。そのため、配合比率、塗工条件、乾燥条件などを細かく調整し、安定生産を実現します。
社内では営業、製造、生産管理、購買、品質保証と連携し、社外では材料メーカーとも協議を重ねます。品質を維持しながらコストを最適化することが、生産技術としての重要な役割です。
Q2 入社後の経験
1年目、2年目、3年目に何を経験しましたか?
物性評価を通じた基礎習得
機械工学を専攻し、自動車業界以外にも視野を広げたいと考え入社しました。生活に身近な建装材に関われる点に魅力を感じました。
1年目は薄紙(コート紙)の物性評価を担当しました。耐油性、耐薬品性、表面強度などの試験を実施し、製造条件と物性の関係を理解しました。材料評価の基礎を体系的に身につけた一年でした。
現場密着型のトラブル対応
壁紙を担当し、原価削減と品質トラブル対応に取り組みました。温湿度変化による物性変動や発泡不良など、材料特有の課題に直面しました。
製造現場へ足を運び、実際のライン状況を確認しながら改善策を検討しました。現象を分解し、原因を仮説立てて検証するプロセスを繰り返す中で、現場目線で考える姿勢が身につきました。
主体的な発信と提案
3年目も壁紙業務を担当しつつ、新製品テーマにも関与しました。これまでの知見をもとに条件提案や材料選定の意見を発信する機会が増えました。
施工性向上を目的としたストレッチ性改善では、発泡樹脂層の配合や発泡条件を再設計しました。評価と条件修正を繰り返し、目標性能に近づけました。調整役から推進役へと立場が変わった時期です。
特にやりがいを感じた仕事や
大変だった仕事を教えてください。
壁紙の新製品開発が最も印象に残っています。施工性と耐傷性を両立させるため、材料構成を何度も見直しました。
狙い通りの性能が出ないことも多く、条件変更と評価を繰り返しました。最終的に目標性能を達成し、仕様として採用されたとき、自分の提案が形になったことを実感しました。
生産技術の立場でも、新しい価値を生み出せることを確認できた経験でした。
これまでの経験を通じて、学んだことや
自分が成長したと感じることはありますか?
機械工学出身でしたが、材料物性や化学的知識を実務を通じて習得しました。物性データを読み解き、条件設計へ落とし込む力が向上しました。
また、現場や関係部署との対話を重ねる中で、調整力と説明力が高まりました。自ら判断し、提案する姿勢が定着したことが大きな変化です。
Q3 今後のキャリア
これから挑戦したい仕事や役割、目指している姿はありますか?
これまでの経験を活かし、既存製品の改善だけでなく、本格的な建装材の新製品開発に挑戦したいと考えています。
生産技術は1を100にする役割が中心ですが、今後は0から1を生み出すテーマにも関与し、開発初期段階から価値創出に携わりたいです。
多品種の製品知識を深め、材料・工程・市場の視点を統合できる技術者を目指します。周囲から相談される存在となり、生活空間をより豊かにする建装材の創出に貢献していきます。
所属・インタビュー内容は取材当時のものです