本サイトの目的
地震や台風、洪水、津波、噴火といった自然災害を完全に予測したり止めたりすることはできませんが、これらの災害による被害を小さくすることは可能です。
災害が起こった際、まず大切なのは「自分の身は自分で守る」こと。そして、身近な人たちや地域と助け合うことが、周りの人の命を救う大きな力になっていきます。
ただし、周りの人を救うためには自分が無事であることが前提となりますし、今できていないことを災害時に行うことはできません。いざという時に慌てず適切な行動を取るためには、日頃から災害に対して正しい知識を持ち、きちんと備えておくことが必要なのです。
そこで、より多くの社員の皆さまに災害の際の正しい心構えを身につけていただくことを目的として、本サイトを立ち上げました。自分の身を守るために自分でできること、家族でできること、ご近所や職場など身近な人と力を合わせてできることを考え、災害に備えましょう。
災害は目の前
地震をはじめとする自然災害はいつどこで起きるかわかりません。2011年の東日本大震災から早14年、その後も2016年の熊本地震、2018年の大阪北部地震や北海道胆振東部地震といった大きな地震が起こっています。そして、今後30年以内にはマグニチュード8〜9の南海トラフ巨大地震やマグニチュード7級の首都直下地震が70%以上の確率で起こると予測されています。
仮に首都直下地震が発生した場合を考えてみましょう。もし、震源が都心南部の直下であった場合、最悪のケースでは約2万3,000人が死亡し、61万棟の建物が全壊または焼失するおそれがあるとされています。公共交通機関が停止すると最大800万人の帰宅困難者が発生し、交通やライフラインへの影響は長期化することが見込まれています。
防災に対する意識は時とともに薄れがちですが、「天災は忘れた頃にやって来る」という言葉を胸に刻み、常に注意を欠かさず備えることが大切なのです。
備える編
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- 第1章 自宅や勤務先周辺の災害リスクを知っておこう
- 防災を考える上でまず重要なのが、自宅や勤務先周辺の災害リスクを知っておくことです。
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- 第2章 実践を通じて災害対応力を向上させよう
- 大規模な災害が起こった場合、ライフラインの寸断などにより行政による救助までに時間を要することが想定されます。
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- 第3章 災害時の連絡方法を決めておこう
- 今行っておきたい災害への備えのひとつは、「家族会議」です。家族と在宅時に災害が起こった場合、
守る編
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- 第9章 地震が来た場合の基本対応
- 緊急地震速報を見聞きしたり、地震の強い揺れを感じたりした場合は、周りの人に声をかけながら自分の身を守ることを最優先に考えま
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- 第10章 もし地震が来たら①屋内の場合
- 台所で料理中に大きな揺れに見舞われた場合、最優先すべきは身の安全です。まずはテーブルの下など物が「落ちてこない」
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- 第11章 もし地震が来たら②移動中・屋外の場合
- 駅の構内にいるときに大きな揺れを感じたら、頭をカバンなどで守り姿勢を低くして、柱やベンチに身を寄せます。
知る編
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- 第16章 地震のメカニズム
- 地震とは、地下にあるプレート(厚さ数十kmに及ぶ岩盤)のズレによって起こります。地球の表面は十数枚のプレートに覆われており、
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- 第17章 津波のメカニズム
- 海溝型地震が発生すると、海洋プレートに巻き込まれて沈み込んでいた大陸プレートが急激に持ち上げられ、逆に持ち上がっていた部分は沈み込みます。
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- 第18章 二次被害のメカニズム
- 液状化とは、地震の揺れによって地盤が液体のようにやわらかくなってしまう現象のことです。普段は砂粒同士が結びついて地盤を支えていますが、
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