凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、国宝をはじめ地域のさまざまな文化資産をデジタルで再現し、人々が誇りを持てる観光資源として活用できる「デジタル文化財」の提供を推進しています。
今回、福井県が推進する「県都デザイン戦略」の一環として、福井城の往時の姿を楽しめる『福井城復元アプリ』を制作しました。本作品は、凸版印刷が2016年より展開する体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム®」(※1)にて、2018年9月20日から公開されます。
なお本コンテンツの制作は、三谷コンピュータ株式会社(本社:福井県坂井市、代表取締役社長 後淳也)、福井放送株式会社(本社:福井県福井市、代表取締役社長:池内昭彦)と共同で、福井県より受託したものです。
福井城は、徳川家康の二男で福井藩初代藩主の結城秀康が慶長6(1601)年から6年の歳月をかけて築城し、約270年間・17代にわたり越前松平家の居城として、その繁栄を示した名城です。
本丸を中心に四重・五重に堀が取り巻く輪郭式の大城で、本丸には四重五階、高さ約100尺(30m)の雄大な天守がそびえていましたが大火により失われ、現在は本丸周囲の石垣と内堀のみが残っています。
明治150年にあたる今年、福井城を高精細VRで復元し、現地で体験できるコンテンツとして提供、歴史資源の魅力向上に貢献しました。
『福井城復元アプリ』について
『福井城復元アプリ』は、城への登城口である御本城橋から本丸御殿、天守、天守からの眺望など、本丸とそれを取り囲む厳選10か所をVRで再現。水堀に浮かぶその壮麗な姿を音声解説とともに楽しむことができます。また、本アプリでは現代地図の上に古地図を重ねて見ることができ、城郭内の建物の配置や旧町名など、古地図でしか知ることのできない歴史的背景も確認できます。
凸版印刷のデジタル文化財を活用した地方創生支援への取り組み
近年、自治体や商業施設などにおいて、訪日外国人をはじめとする旅行者の誘致による地域経済の活性化や、市民意識の醸成などによる、地方創生への取り組みが本格化しています。こうした中、VRやARなどの技術を活用して地域の文化資産をデジタルアーカイブ化・コンテンツ化することで、歴史理解の促進や新たな観光資源として活用する取り組みが拡大しています。
凸版印刷では、地域のさまざまな文化資産を人々が誇りを持てる観光資源として活用できる「デジタル文化財」を提供しています。VRコンテンツの制作はもちろんのこと、臨場感と没入感を体験できるVRシアターや、全地球測位システム(GPS)を組み合わせた体験型VR観光アプリ「ストリートミュージアム」など、最新のデジタル表現技術を用い、文化資産を活用した地方創生支援を展開しています。
※1 「ストリートミュージアム」について
「ストリートミュージアムアプリ」は、バーチャルリアリティ(VR)と全地球測位システム(GPS)を組み合わせた旅行者向け観光アプリです。現存しない城郭などの史跡を高精細かつ色鮮やかにVRコンテンツで再現し、スマートフォンやタブレット端末で位置情報と連動してその土地その場所ならではの体験ができます。旅行者は本アプリを利用することでVRコンテンツを通じてバーチャル観光が体験できるほか、音声による解説で理解を深めたり、現在の地図だけでなく当時の古地図を見ながら町歩きを楽しむことができます。松本城(長野県)や福岡城(福岡県)など、全国各地の史跡を1つのアプリで楽しめる史跡観光アプリとして、19コンテンツを公開しています(※2018年9月20日現在)。
iOS :https://itunes.apple.com/jp/app/id1151091144?mt=8
Android:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.toppan.streetmuseum.android
(※iOS 9以降、Android OS 5.0以降に対応、一部機種では正常に作動しないことがあります)
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上