創業以来の基本精神

TOPPANグループは、創業以来、「人間尊重」、「企業は人なり」の基本的な考え方のもと事業活動を推進し、お客さまに高品質な製品・サービスを提供することを通じて社会に貢献してきました。お客さまのご要望に誠実にお応えし、ご満足いただくことによってご信頼をいただき、継続的なお取引をいただくとともに顧客基盤を拡大してきました。
また、技術者集団が立ち上げたベンチャー企業として、常に進取の精神に富み、「印刷テクノロジー」を応用・進化させるとともに自社の様々な要素や強みを融合し組み合わせ、発展させることで新しい価値の創造に取り組んでいます。
こうした活動を通じて、TOPPANグループは、お客さまやお取引先さま、従業員、投資家・株主の皆さまや地域社会など、全てのステークホルダーとの良好な関係づくりに努めるとともに、社会から信頼され尊敬される企業を目指しています。

「TOPPAN VISION 21」で示されたサステナビリティ経営の基本コンセプト

多様な製品・サービスを幅広い分野で提供し事業領域を拡大してきたTOPPANグループは、2000年の創業100年を機に「TOPPAN VISION 21」を定め、理念体系としての「企業像」と「事業領域」を明確にしました。「企業像」は、「企業理念」「経営信条」「行動指針」からなり、そこでは、持続可能な社会の実現のために、社会的価値創造企業を目指すサステナビリティ経営の基本スタンスが明示されました。同時に「事業領域」では、「4つの成長領域」と「5つの系」を掛け合わせることで事業成長を目指す方向性が示されました。
TOPPANグループにとって、事業の拡大・深化は、企業としての社会的インパクトの拡大・深化であり、「TOPPAN VISION 21」において、企業としての社会的責任を再確認し、社会課題解決のために行動し、社会的価値創造企業を目指していくことを明確にしたことは、大きなマイルストーンでした。
「企業理念」「経営信条」「行動指針」では、TOPPANグループが大切にしている価値観や、考え方、従業員のあるべき姿、事業活動の方向性が示された一方、「地球環境保全」「人権」「人財」等のグローバル課題に対して取り組み、サステナブルな社会の実現のために事業を推進していくことが明示されました。

グローバルなゴールを見据えたサステナビリティ経営を推進

「TOPPAN VISION 21」策定に続き、サステナビリティ活動に、よりグローバルなコンセプトやガイドラインを導入するため、2006年には、国連「グローバル・コンパクト」に賛同。人権、労働、環境、腐敗防止の4分野10原則を支持し、これに基づいた活動を推進してきました。さらに、2011年は、サステナビリティ全体における指針をより明確化するため「ISO26000」を採用しました。
2019年よりグローバルな社会課題に積極的に対応するため、「TOPPAN SDGs STATEMENT」を策定。SDGs貢献を見据えながら、事業活動、全社活動でのマテリアリティ(重要課題)を定義し、事業を通じた社会課題解決の重要性を再認識しました。2020年の「TOPPAN Business Action for SDGs」において、事業活動マテリアリティにおける注力分野を設定、さらに2021年には、その具体的な目標値設定と取り組みを具体化しました。

「DX」と「SX」によりワールドワイドで社会課題を解決

TOPPANグループは、海外売上高比率約3割、海外拠点数150以上と事業のグローバル化を推進しており、世界各地で深刻化している気候変動による様々な被害や人権問題等に企業として積極的に取り組んでいくことが責務となっています。様々な社会課題の視点を事業に取り込み、事業による価値創造を通じて課題解決につなげ、持続可能なグローバル社会の実現を目指しています。
この取り組みをグループ全体で加速させ、事業の成長とサステナビリティの実現を同期化し企業価値を高めるべく、2021年の中計で、“Digital & Sustainable Transformation” を掲げました。「DX」と「SX」を中心に事業ポートフォリオを変革し、成長分野・重点分野にリソースを集中しています。また、この戦略をグループ全体で強力に推進していくため、2023年10月には、ホールディングス体制に移行しました。TOPPANグループ各企業が持つ強みや特長を掛け合わせ、グループシナジーを発揮して価値創造を目指すとともに、社会課題解決に向けてより一体感をもって取り組んでいきます。

TOPPANグループ「パーパス&バリューズ」におけるサステナビリティの考え方の真髄

グローバル社会・経済における不確実性や地政学上のリスクの高まりの中、グローバルカンパニーとしてどうあるべきか、どう行動すべきか、という問題意識のもと、TOPPANグループ「パーパス&バリューズ」が検討されました。新たなグループ理念としてTOPPANグループ全体で持つべき共通の「存在意義」や基本的な「価値観」を明確にし、グループの一体感を醸成し、共創力を高めていきます。
「パーパス&バリューズ」には、実現すべきサステナブルな社会で、TOPPAN グループが永続的に果たす役割やポジションが示されています。事業活動を通じて社会に文化の息吹を吹き込み、物質的な豊かさだけではない心の豊かさを提供していくことがTOPPANグループのサステナビリティ経営の核心です。この普遍的な考え方のもと、不確実性に満ちたグローバル社会・経済環境下において、グループで一貫性、整合性をもったサステナビリティ経営を推進していきます。

TOPPANのサステナビリティの考え方の推移

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TOPPANのサステナビリティの歩み

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