トップメッセージ


TOPPANグループのシナジー最大化を目指して
TOPPANグループはさらなる持続的な企業価値向上を目指し、ホールディングス傘下にあるTOPPAN株式会社、TOPPANエッジ株式会社、TOPPANデジタル株式会社の3社について、各種制度やシステムの統合が当初の想定を上回るスピードで進んだことを受け、2026年4月に統合する決断をいたしました。まずは、異なる歴史や専門性を持つ組織が、さらに一体感を強められるよう、社員同士の相互理解を深め、価値観を共有していくことが必要だと考えています。TOPPANグループの幅広いソリューションをワンストップでご提案・ご提供できる体制を整備し、各事業の競争力をより一層高め、シナジーの最大化を目指していきます。
グループ共通の価値観である「TOPPAN’s Purpose & Values」の浸透
TOPPANグループの活動や経営基盤を支えているのが、グループ理念「TOPPAN’s Purpose & Values」です。この理念は、「人が持つ感性とイノベーション」こそが事業成長の源泉であるという考えを基盤とし、イノベーションによる挑戦と変革、そして社会課題の解決を通じた「総合的価値」の創出という、創業以来受け継がれてきたDNAを受け継ぐ姿勢を示したものです。
この「TOPPAN’s Purpose & Values」は、策定から間もなくして国内社員のほぼ100%に認知されており、社員一人ひとりの行動の拠り所となり始めていることは、グループとしての大きな成果です。また、今後の統合における社員同士の相互理解や価値観の共有において、この「TOPPAN’s
Purpose & Values」の浸透が大きな役割を果たすものと考えます。
TOPPANグループ全社員が込められた思いをグローバルで共有し、自らの行動の軸として体現することで、新たな価値の創出につなげていきます。
サステナビリティ経営を支える人的資本の取り組み
事業環境の急激な変化に直面する中で、人財の重要性はかつてないほど高まっており、人的資本の取り組みは経営トップとして果たすべき重要な使命だと思っています。
この考えのもと、2021年に次世代のTOPPANが提供すべきサービスや製品について議論を行う「若手研修プログラム」を社長直轄の取り組みとして立ち上げました。全国から選抜されて参加した社員の既成概念にとらわれない柔軟な発想や、未来に向けた強い意志に触れることは、私自身にとっても大きな刺激となっています。
一方で、現在行っている各種研修プログラムについては、課題が見えてきているのも事実です。
さらに今後は成長を牽引する重点領域において、従来の延長線上にないスキルや発想力が求められる場面がますます増えていきます。これらを踏まえた事業ポートフォリオに長期的に貢献できる人財の育成についても、私自身の経験も伝えながら、旗振り役として推進していきます。
「挑戦」によるさらなる企業価値の向上に向けて
TOPPANグループが社会から必要とされ、貢献し続ける存在であることが私の持つ強い信念です。そのために、企業の規模を拡大し社会へのインパクトを高め、それにより目指す姿である「ワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニー」を実現できると考えます。
こうした成長を着実に実現していくために最も重要なのは、スピード感のある「決断」です。迅速な決断を後押しするのは、Valuesの一つPassionにもあるように「挑戦」を前提としたマインドセットを組織全体がもつことです。挑戦を楽しみ、自らの成長と企業の成長を重ね合わせられる、そんな風土こそが、変化に強く、持続的に成長できる企業の原動力になると信じています。
TOPPANグループが、社会に貢献し必要とされる企業であり続けられるよう、今後も経営者として全力を尽くしてまいります。TOPPANグループのさらなる成長と発展にご期待ください。
2025年9月