事業活動マテリアリティの取り組み

事業活動マテリアリティへの取り組みをさらに加速させるため、2020年に「TOPPAN Business Action for SDGs」を策定、公表しました。事業活動マテリアリティの中でも特にTOPPANが持つ独自の技術・ノウハウ、強みを発揮できる領域を中心に、2030年の社会を想定したバックキャスティングの考え方で、9つの注力分野を特定しました。
さらに、2021年には、注力9分野における25年度、30年度の目標値を定め、SDGs貢献のためのゴール設定を明確にしました。

9つの注力分野「TOPPAN Business Action for SDGs」策定
9つの注力分野「TOPPAN Business Action for SDGs」策定

「TOPPAN Business Action for SDGs」の概要

【環境 サステナブルな地球環境】

気候変動や海洋プラスチックごみなどの環境課題に対し、環境配慮のモノづくりの強みと、マーケティングプロモーションや多くのパートナーとの協働などによるコトづくりの力により、「資源循環」「温室効果ガス削減」につながる商材・サービスの開発・提供、そして新たな事業の創出に取り組み、2030年も、その先も、私たちが変わらず豊かなくらしを続けられるように「サステナブルな地球環境」の実現に貢献します。

【まち 安全安心で豊かなまちづくり】

デジタル化に伴うセキュリティや国内人口減少・都市人口集中によるまちの未来にかかわる多くの社会課題に対し、高度なデジタル・セキュア技術やVR などのメディア開発の推進により、その地域に最適な安全で利便性の高いサービスを提供し、「安心安全で豊かなまちづくり」に貢献します。

【ひと 心と身体の豊かさと人のエンパワーメント】

少子高齢化が進行する先進国での医療費増大、地球人口の増加による食糧不足、社会変化に対応する教育環境などの課題に対し、ヘルスケア関連サービスや機能性パッケージ、教育コンテンツなどの開発力やモノづくりの強みを活かし、心身の豊かさを後押しするサービスや商品を開発するとともに、企業などの組織がそこに属する人々の健康をサポートするための仕組みを提供し、「心と身体の豊かさと人のエンパワーメント」に貢献します。

事業活動マテリアリティ:取り組み目標と実績(「TOPPAN Business Action for SDGs」の活動内容と目標)

赤文字の項目は、指標の変更もしくは目標値の上方修正を行った箇所 ※の目標値は過去からの累積数、それ以外の目標値は単年度としている

SDGs中期目標達成に向けた取り組み

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全社活動マテリアリティ:取り組み目標と実績

〈環境配慮・持続可能な生産〉

持続可能な社会の実現に向け地球環境課題への長期的な取り組み方針を定めた「TOPPANグループ環境ビジョン2050」「TOPPANグループ2030年度中長期環境目標」に基づき、サプライチェーンを含むバリューチェーン全体で取り組んでいきます。

脱炭素社会への貢献

エネルギー使用の合理化およびエネルギー管理を主とし、合わせて再生可能エネルギーの利用、普及促進に積極的に取り組み、2050年度にScope1+2および3における温室効果ガス排出の実質ゼロを目指します。

評価指標 2030年度目標 2022年度実績
Scope1+2における温室効果ガス削減 2017年度比54.6%削減
(再エネ比率6.5%)
2017年度比28.2%削減
(再エネ比率1.2%)
Scope3における温室効果ガス削減 2017年度比54.6%削減 2017年度比20%削減
生物多様性への保全

自然資本の持続可能な利用に向けて、生物多様性への脅威の縮小や世界の陸域・海域の30%保護を目指す目標に取り組み、豊かな自然の保全と社会経済活動が両立する自然共生社会を目指します。

評価指標 2030年度目標
用紙原料の調達における合法性確認 100%
社内外自然共生地域の保全への貢献 製造拠点面積10%相当
凸版印刷株式会社および製造設備を保有する子会社の拠点面積を基準に設定
資源循環型社会への貢献

循環型社会形成を重要な経営課題と位置付け、事業活動に伴って生ずる廃棄物などの排出抑制、排出される廃棄物などの再使用・再資源化により、2050年度に廃棄物のゼロエミッションを目指します。

評価指標 2030年度目標 2022年度実績
廃棄物最終埋立量 2017年度比60%削減 2017年度比10.8%削減
廃プラスチックのマテリアルリサイクル率 2017年度比12%増 2017年度比3.7%増
生産由来の廃棄物が対象
廃棄物最終埋立量、廃プラスチックのマテリアルリサイクル率は、数値修正により、2023年10月1日以降に変更しました。
水の最適利用

安全な水は生産活動や生物多様性保全に必要な資源のため、水ストレスの高い事業所の節水対策と排水の汚染防止に取り組み、最適な水利用の実現と水質汚染防止による水質改善に貢献します。

評価指標 2030年度目標
水リスクの高い拠点の取水量削減目標達成拠点数 50%以上
規制値超過による行政措置 0件
水ストレス40%超の拠点
〈従業員の健康・働きがい〉

中長期の重点施策である事業ポートフォリオ変革に向け、DX事業の推進・生活系事業の海外展開(SX 事業・グローバル事業の展開)・新事業(フロンティア)の創出に注力しており、これを支える人財の確保や育成を重要な経営課題と認識し、TOPPANグループの中長期的な価値創造に資する「人財」への投資や様々な人事諸施策を推進しています。

人財開発プログラムの構築

多彩な人財開発プログラムの実施や、人財のグループ内流動化施策を展開し、事業ポートフォリオ変革を支える人財の確保・育成に努めています。また、次世代を担う経営者人財の育成のためのプログラムも展開しています。

評価指標 2025年度目標 2022年度実績
Erhoeht-X®従事人財※1 6,000名 4,300名
※1
凸版印刷株式会社および海外含む連結対象子会社
「Erhoeht-X®(エルヘートクロス)」とは、凸版印刷が全社を挙げ、社会や企業のデジタル革新を支援するとともに、当社自体のデジタル変革を推進するコンセプトです。
ダイバーシティ&インクルージョンの推進

違いを変革の原動力に変えていくダイバーシティ&インクルージョンを重要視し、女性活躍や性の多様性に関する取り組みを推進するとともに、従業員の仕事と育児、介護の両立を支援する施策を実施しています。

【ジェンダー格差の解消】
評価指標 2025年度目標 2022年度実績
管理職に占める女性管理職比率※2 14.7% 12.2%
※2
凸版印刷株式会社および海外含む連結対象子会社
評価指標 2030年度目標 2022年度実績
男女別 管理・監督職者比率※3 男女間の格差をなくす 女性0.74:男性1.00
男性社員の育児休業取得率※4 80.0% 72.9%
10年在籍率の男女別割合※5 男女差をなくす 女性0.87:男性1.00 2011年度入社 女性0.75:男性1.00
2012年度入社 女性0.86:男性1.00
2013年度入社 女性0.95:男性1.00
※3
凸版印刷において2023年3月末現在在籍する2004年~2013年の定期採用者のうち管理・監督職者の割合から算出
男性管理・監督職者比率を1とした場合の男女の管理・監督職者比率の差異
※4
凸版印刷において2022年度(2022年4月〜2023年3月) に子が生まれた男性社員を分母、当該年度に育児休業を取得した男性社員を分子として算出(公表義務化の法令に合わせた取得率の算出方法)
※5
凸版印刷において2011年~2013年度定期採用者(高専卒・大卒・院卒)の、それぞれ入社10年後在籍率の平均を算出
男性在籍率を1とした場合の男女の在籍率の差異
【仕事と育児の両立支援】
評価指標 2030年度目標 2022年度実績
はぐくみアートサロン参加率※6 45.0% 15.2%
はぐくみセミナー管理職受講率※7 100.0% 75.8%
はぐくみサークル参加率※8 10.0% 11.4%
6、7、8 凸版印刷株式会社単体
従業員のWell-being

多彩な能力・キャリアを持つ人財を活用するため、TOPPAN版ジョブ型人事処遇制度を導入し、企業価値向上と従業員のモチベーションを一致させる新たな制度設計を進めています。また、従業員や家族の健康づくりや、従業員一人ひとりのこころとからだのコンディション向上のための各種プログラムを実施しています。

【従業員エンゲージメント】
評価指標 2025年度目標 2022年度実績 2021年度実績
エンゲージメントスコア※9 2021年度比+5pt改善 70.6pt 69.8pt
健康リスク値※10 2021年度比+6pt改善(96pt) 101pt 102pt
コンディション危険判定※11 2021年度比+4pt改善(17.1pt) 22.6pt 21.1pt
9、10、11 凸版印刷株式会社および国内連結対象子会社
【重症化予防】
評価指標 2030年度目標 2022年度実績
従業員 重症化リスク※12 肥満リスク 20.0% 27.9%
高血圧リスク 8.0% 10.8%
糖尿病リスク 8.0% 10.9%
脂質リスク 28.0% 30.1%
検診※13 婦人科検診受診率 75.0% 78.4%
家族 検診※14 家族特定健診受診率 95.0% 84.3%
12、13、14 凸版印刷株式会社単体

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