凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、NEW STANDARD株式会社(東京都 世田谷区、代表取締役社長:久志 尚太郎、以下NEW STANDARD)と2023年6月30日に、資本業務提携(第三者割当増資で出資)を締結しました。
凸版印刷は、「データの価値化」をコアバリューに、顧客企業の課題解決を実現するダイレクトマーケティング、CRMサービス、デジタルマーケティングへと事業を成長させてきました。サービスや組織強化を続け、専門人財を拡充し、知見を蓄積。現在は企業の経営課題に対応したビジネス変革(ビジネストランスフォーメーション、以下 BX)支援事業として推進しています。
NEW STANDARDは、「この世界は、もっと広いはずだ」をコーポレート・ステートメントに、オリジナルのAIツールとデザイン思考などを活用したブランド開発およびマーケティング事業を展開しています。
本提携において、凸版印刷のBX支援事業における様々な技術とNEW STANDARDのテクノロジーと知見を融合し、ブランドマーケティング領域で新たなサービス開発を目指します。
協業の背景
近年、企業のマーケティング・プロモーション活動において、データによる顧客理解とそれによるコミュニケーション設計・顧客体験向上の重要性が増してきています。中でも、ブランドマーケティング領域において顧客ターゲット層がMZ世代(※1)である場合、生活環境や価値観などの変化により旧来型の施策が通用しづらく、新たなコミュニケーション手法が求められるようになってきています。
凸版印刷はBX支援事業における「データの価値化」をコアバリューに、DXに加えCX(顧客体験変革)とEX(従業員体験変革)を統合支援し、企業のビジネス変革を伴走するケーパビリティとノウハウを有しています。
一方、NEW STANDARDは、AIキュレーションツールおよびWebメディア「TABI LABO」により蓄積された、MZ世代を中心とする顧客データベースとトレンド情報、オリジナルのAIツールおよびデザイン思考を用い、アジャイル(※2)型での「新しい価値(イミ)」創造と、ブランド開発やコミュニケーションを設計する知見を有しています。
本提携では、これら両社の知見・技術を融合させ、MZ世代をターゲットとし、顧客起点でアジャイル型ブランディングを実現する新たなマーケティングサービス開発を目指します。
協業の概要
・デザイン思考を活用したブランド開発およびマーケティングサービスの開発
デザイン思考プロセスに、企業が保有する顧客データを活用することで、自社の顧客理解を深め、企業・商品・サービスの開発とブランディングおよび最適なコミュニケーション施策を設計・開発する方法論をサービスとして展開することを目指します。
・MZ世代のユーザートレンドレポートの定期発行
メーカー・流通・金融など、産業別MZ世代の顧客インサイトやトレンドリサーチをコンテンツ化・レポートとして発行し、レポートを活用したセミナーやワークショップなどのサービスを展開することを目指します。
・オリジナルAIツール開発
NEW STANDARDが保有するAIキュレーションツールやユーザーインタビューを実施する既存ツールをベースに、本提携によるブラッシュアップやOEM版の開発などを検討します。
今後の展開
凸版印刷とNEW STANDARDは、双方の知見・技術を掛け合わせたサービス開発を推進し、2023年度中にブランドマーケティング領域で、新規サービスの市場投入を目指し、2026年3月までに50社へのサービス提供を目指します。また、凸版印刷は本提携により、サービス向上と顧客体験設計の技術向上を実現し、ブランドマーケティング領域で競争優位性の確立を目指していきます。
ミレニアルズ/Z世代の略称で、1980年~2010年頃にまでに生まれた層の人たちを指す。
※2 アジャイル
「素早い・機敏な」という意味で、開発・制作などのプロセスにおいては、仕様や設計の変更があることを前提に進め、徐々にすり合わせや検証を重ねていくアプローチを指す。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上