更新日:2026年9月30日

※ 第三者保証対象指標には を付しています

基本的な考え方

TOPPANグループでは、循環型社会形成を重要な経営課題と位置付け、以下の優先順位で廃棄物などの処理を行っています。
① 事業活動に伴って生ずる廃棄物などの排出抑制を優先する。
② 抑制した結果、排出される廃棄物などは、再使用・再資源化することを優先する。
③ 再使用・再資源化されない廃棄物などは適正処理を実施する。
なお、環境負荷の低減に有効な場合はこの順位によらない場合もあります。
また、リサイクル分類にはマテリアル、ケミカル、サーマル(熱回収)がありますが、TOPPANグループではケミカルリサイクル量はマテリアルリサイクル量に含めて集計しています。
加えて、TOPPANグループは事業活動の推進において、大気、水域、土壌への汚染防止、水消費の抑制や従業員、地域住民の方などが衛生的な水の提供を受けられるための環境保全に努めています。

廃棄物マネジメント

TOPPANグループ地球環境宣言に則り、限りある資源の有効活用のために、廃棄物の排出量削減、再資源化、適正処理を実施しています。
TOPPANグループの廃棄物は情報ソリューションと生活・産業の事業分野を中心とした事業所から出る紙くずが最も多く、総排出量の58%を占めます。生活・産業事業分野の廃プラスチック類が21%、エレクトロニクス事業分野の廃酸や金属くずがこれに続きます。紙くずは再生紙へ、廃プラスチックは分別や複合素材のペレット化などマテリアルリサイクル率の向上に努め、廃酸は社内で減容化処理を行っています。さらに、バーゼル条約附属書に定義される規制対象廃棄物(有害廃棄物)においてはその排出量を把握し、排出の抑制および適正管理・適正処理に努めています。2022年4月に施行されたプラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律に基づく、プラスチック使用製品産業廃棄物等の排出量および排出の抑制・再資源化等に関する実績と目標は下記データの通りです。

廃棄物マネジメントプログラム

廃棄物マネジメントは循環型社会形成の取り組みの一環として、ISO14001の枠組みの中で資源効率を把握し、目標化して改善の進捗管理を実施しています。具体的には、廃棄物の監視と測定を行い、廃棄物削減のための施策を実施しています。さらに、環境への影響を評価し、資源効率の向上に向けた具体的な目標を設定し、その進捗を定期的に評価・管理しています。
このような取り組みを通じて、ISO14001の要件に適合しながら、資源効率の向上を図り、循環型社会形成を実現していきます。ISO14001の枠組みを活用することで、継続的な改善を実現し、廃棄物マネジメントを効果的に推進しています。

廃棄物パフォーマンスを改善する機会を特定するための廃棄物監査

廃棄物監査は、組織の廃棄物排出状況を評価し、効率化や削減のための具体的な施策を特定するための重要な手法です。持続可能な廃棄物マネジメントを推進するため、ISO14001の枠組みを活用して、事業所の内部監査やTOPPANホールディングス エコロジーセンターによるパフォーマンスの監査を行い、廃棄物排出量の把握とリサイクルによる再資源化に向けた具体的な施策を実施しています。

廃棄物発生量削減のための行動計画

廃棄物監査を通じて廃棄物発生の重点ポイントを把握した場合は、①製造プロセスでの発生源の特定、②製造プロセスの条件見直しによる改善、③製造プロセスの設備的な対応、④製品設計の見直しという形で廃棄物発生量削減に取り組んでいます。③の設備的な対応においてはスマートファクトリーに向けた自働化対策や、AI活用による検査、品質傾向監視など新技術の導入にも努めています。

廃棄物を最小限におさえるための定量化された目標

TOPPANグループ2030年度中長期環境目標として廃棄物最終埋立量:2017年度比60%削減、廃プラスチックのマテリアルリサイクル率:2017年度比9%pt増を設定しています。この達成のために、単年度の廃棄物最終埋立量、廃プラスチックのマテリアルリサイクル率の目標を取締役会の承認を得て設定しています。この目標達成のために各事業所で個別目標を設定しています。

廃棄物を最小限におさえるための技術革新や研究開発への投資

TOPPANグループでは、社会課題の解決と持続的な成長に向けて、中期経営計画2028における重点施策として「事業ポートフォリオ変革」を、また経営基盤強化の取り組みとして「自然資本への取り組み」などを掲げています。自然資本の取り組みにおいては、「TOPPANグループ環境ビジョン2050」で定める「資源循環型社会への貢献」を重要なテーマとし、事業活動に伴う廃棄物の最小化に注力しています。
情報ソリューション事業においては、デジタル化によるペーパーレスな情報流通や業務プロセスの効率化を進め、廃棄物の最小化を図ります。また、ものづくりの現場では、全社的なAI推進やスマートファクトリー化をはじめとする生産革新を取り入れ、製造工程における資源ロスの低減と廃棄物の発生抑制を徹底して推進しています。

従業員に向けた廃棄物削減に関する研修

従業員の廃棄物削減、分別に関する環境リテラシー向上のため、グループ全社の環境に関する社会の動向や、各年度における環境活動の重点項目などについて、以下のような教育を行っています。2025年度は建設系産業廃棄物管理担当者教育を実施し、115名が受講しました。

  • 階層別研修(集合研修、eラーニング)
  • 選択研修
  • 内部監査員研修
  • 全社員向け(eラーニング)

埋立地へ送られる廃棄物を削減するためのリサイクル・プログラムの統合

環境目標でもある最終埋立量削減のため、紙くずは再生紙へ、廃プラスチックは分別や複合素材のペレット化などマテリアルリサイクル率の向上に向けて廃棄物の種類別にリサイクル・プログラムの統合を進めています。

水効率マネジメント

TOPPANグループは水を限りある資源と捉え、拠点ごとの水リスク評価、使用量の削減と排水の水質管理を行っています。
今後も、廃棄物などの排出量の抑制、リサイクルの推進に努め、限りある資源の有効活用に取り組みます。

水効率マネジメントプログラム

水効率マネジメントは循環型社会形成の取り組みの一環として、ISO14001の枠組みの中で資源効率を把握し、目標化して改善の進捗管理を実施しています。具体的には、拠点ごとの水リスク評価、使用量の削減と排水の水質管理を行い、水効率向上のための施策を実施しています。さらに、環境への影響を評価し、資源効率の向上に向けた具体的な目標を設定し、その進捗を定期的に評価・管理しています。
このような取り組みを通じて、ISO14001の要件に適合しながら、資源効率の向上を図り、循環型社会形成を実現していきます。ISO14001の枠組みを活用することで、継続的な改善を実現し、水効率マネジメントを効果的に推進しています。

水効率を改善するための機会を特定するための水使用量評価

水使用量削減のために、各事業所において取水源別の水取水量と排水先別排水量をモニタリングし、可視化することで、従業員や関係者が水使用量の状況を把握しやすくしています。これにより、無駄な水の使用による排水発生プロセスを特定し、適正な使用を促進させることで効率的な水管理を実現することができます。

水使用量削減のための行動

水使用量削減のために、無駄な水の使用による排水発生プロセスを特定し、適正な使用を促進させることに取り組むとともに、節水、雨水利用に関した投資を実施しています。

排水の質を改善するための措置

事業所ごとに水の使用量や汚染状況に応じた排水処理施設を設置しています。排水の品質は、河川放流、下水道それぞれに対しての規制物質、温度、濃度などに対して測定項目および法的に要求された測定方法に基づき、基準に応じて測定を実施しています。さらに、必要な場合は公的機関による定期的な測定を実施し、監視しています。そのデータは毎月集計され、年間の負荷物質の集計値は第三者保証を受けて、公表しています。

水使用量削減目標の設定

TOPPANグループ2030年度中長期環境目標として、以下2点を取締役会の承認を得て設定しています。

  • 水リスクの高い(水ストレス40% 超) 拠点(7拠点) の取水量削減目標達成拠点数50%以上(4拠点)
  • 規制値超過による行政措置0件

この目標達成のために各事業所では個別目標を設定しています。

水のリサイクルの応用

排水量が多いエレクトロニクス事業分野の事業所では、排水リサイクルシステムを活用した水の回収・再生により、取水量と排水量の削減に努めています。

水効率マネジメントプログラムに関する従業員に向けた意識向上のための研修

従業員に対する水効率改善の意識を高めるための教育を2つの側面で実施しています。ひとつは水効率プログラムが必要な理由について、環境リテラシー向上のための以下の教育の中で、社会的な水リスク・水ストレスに関する知識習得のために実施しています。

階層別研修(集合研修、eラーニング)

  • 選択研修
  • 内部監査員研修
  • 全社員向け(eラーニング)

もうひとつは、ISO14001の資源の有効利用に関する意識付けの教育の中で、水使用改善に向けた教育として実施しています。

拠点ごとの水リスク評価について

事業活動の持続可能性を確保するため、全拠点を対象に水リスク評価を実施しています。評価にあたっては、世界資源研究所(WRI)のグローバル水リスク評価ツール「Aqueduct」や世界自然保護基金(WWF)の「Water Risk Filter」、水リスク評価プラットフォームの「Waterplan」など複数の国際的な評価ツールを複合的に活用しています。

データ

プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律に基づくプラスチック使用製品産業廃棄物等の排出量および排出の抑制・再資源化等に関する目標

排出の抑制・再資源化等に関する目標
2025年度:マテリアルリサイクル率(MR率) 前年度比+1.9%pt
2026年度:マテリアルリサイクル率(MR率) 前年度比+1.0%pt

法人名 排出量(t) MR率 増減
(前年度比)
評価
未達:× 達成:○
多量排出事業者 TOPPANパッケージプロダクツ株式会社 17,511 5.8%pt ○
TOPPANコミュニケーションプロダクツ株式会社 1,493 6.8%pt ○
TOPPAN建装プロダクツ株式会社 1,301 △ 5.8%pt ×
タマポリ株式会社 1,227 3.6%pt ○
TOPPAN株式会社 600 △6.9%pt ×
TOPPANインフォメディア株式会社 510 17.7%pt ○
TOPPANプラスチック株式会社 481 6.6%pt ○
TOPPAN・TOMOEGAWAオプティカルフィルム株式会社 374 0.0%pt ×
TOPPANエレクトロニクスプロダクツ株式会社 289 △ 10.2%pt ×
排出事業者 TOPPANホールディングス株式会社 145 △ 2.1%pt ×
※
排出量100t以上の法人(排出事業者)を掲載しています

有害廃棄物と非有害廃棄物の排出量とその処理方法別内訳

年度 2023 2024 2025
廃棄物総排出量 (t) 288,961 288,178 277,091
有害廃棄物 (t) 排出量 22,295 23,209 22,549
処理方法別内訳 (t) マテリアルリサイクル量 16,145 16,486 16,382
熱回収量 3,825 4,621 3,546
単純焼却量 1,192 1,090 728
埋立量 1,134 1,012 1,893
その他 0 0 0
非有害廃棄物 (t) 排出量 266,666 264,969 254,542
処理方法別内訳 (t) マテリアルリサイクル量 222,302 223,307 213,393
熱回収量 37,490 36,592※1 37,204
単純焼却量 3,057 1,713 556
埋立量 3,816 3,357 3,389
その他 2 0 0
※1
サステナビリティレポート2025において2024年度の熱回収量の数値に誤表記がありました
※
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度実績は含みません。2026年度実績値から合算予定です
※
第三者保証対象指標には を付しています

2025年度単年度環境目標・実績・評価

管理目標 管理項目 環境目標 実績 達成率 評価
資源循環型社会への貢献 廃棄物最終埋立量の削減 廃棄物最終埋立量 4,300t 5,282t 77.2% B
資源循環への貢献 廃プラスチックのマテリアルリサイクル率 56.8% 53.0% 92.9% B
水の最適利用 水質汚染防止 規制値超過による行政措置件数 0件 0件 100% A
水リスクの高い地域の取水量削減 該当地域の節水対策立案拠点数 2拠点 2拠点 100% A

評価基準:
S・・・目標を大幅に上回る成果があった(達成率%≧105)
A・・・目標を達成できた(100≦達成率%<105)
B・・・積極的に取り組んでいるが目標には至らなかった(70≦達成率%<100)
C・・・取り組みが不十分(達成率%<70)
達成率: 200-(実績値/目標値)×100[%]
(マテリアルリサイクル率の達成率は200-(目標値/実績値)×100[%]で計算)

※
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度廃棄物最終埋立量(17,526t)、他実績については含みません。2026年度実績値から合算予定です
※
第三者保証対象指標には を付しています

海外のグループ子会社まで含めた全グループ分の把握を行い開示しています。

原材料投入量
2023年度から2025年度の推移。単位は千トン。紙、プラスチック、インキ・溶剤、その他、ガラスで構成。第三者保証対象である2025年度は、紙992.9、プラスチック473.4、インキ・溶剤86.6、その他39.6、ガラス1.7。
※
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度紙(15.3千t)、インキ・溶剤(22.9千t)、プラスチック(185.4千t)、ガラス(0千t)、その他(5.5千t)については含みません。2026年度実績値から合算予定です
※
第三者保証対象指標には を付しています
廃棄物最終埋立量
基準年である2017年および2023年度から2025年度の実績と目標値の推移。単位はトン。2023年度は4,949、2024年度は4,369と減少。第三者保証対象である2025年度は4,300の目標値に対し、5,282。
※
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度廃棄物最終埋立量(17,526t)については含みません。2026年度実績値から合算予定です
※
第三者保証対象指標には を付しています
リサイクル量
2023年度から2025年度までのリサイクル量の棒グラフ。単位は千トン。2023年度は279.8、2024年度は281.0、第三者保証対象である2025年度は270.5で推移。
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TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度リサイクル量(20千t)については含みません。2026年度実績値から合算予定です
※
第三者保証対象指標には を付しています
廃プラスチックのマテリアルリサイクル率
基準年である2017年度および2023年度から2025年度の実績と目標。2023年度は目標57.3%に対し実績49.6%で達成、2024年度は目標51.0%に対し実績は54.9%で未達成、2025年度は目標56.8%に対し実績53.0%で達成。
※
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度実績は含みません。2026年度実績値から合算予定です
取水量
2023年度から2025年度の取水量内訳を示す積み上げ棒グラフと循環利用分を示す折れ線グラフ。単位はいずれも千立方メートル。第三者保証対象である2025年度の取水量内訳は、地下水が5,345、第三者の水が2,607、地表水16、海水0、循環利用分は1,727。
※
2025年度より、内訳区分の見直しを行いました
※
TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度取水量(216千㎥)については含みません。2026年度実績値から合算予定です
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第三者保証対象指標には を付しています
水ストレス地域における総取水量
2023年度から2025年度の推移を示す棒グラフ。単位は千立方メートル。2023年度は600、2024年度は589、第三者保証対象である2025年度は415と減少傾向にある。
※
水ストレス地域:Aqueduct4.0およびWWF Water Risk Filter v3.0で水ストレスが40%以上の地域
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TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度実績は含みません。2026年度実績値から合算予定です
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第三者保証対象指標には を付しています
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第三者保証は2025年度実績から実施しています
排水量
2023年度から2025年度までの排水量と内訳の積み上げ棒グラフ。単位は千立方メートル。第三者保証対象である2025年度は、地表水3,479、第三者の水1,837、海水1,053、地下水73。
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2025年度より、内訳区分の見直しを行いました
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TOPPAN Packaging Americas Holdings Inc.の2025年度排水量(216千㎥)については含みません。2026年度実績値から合算予定です
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第三者保証対象指標には を付しています

第三者保証:廃棄物のデータ、水のデータのうち、 を付した指標は、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による限定的保証の対象となっています。