凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金子眞吾、以下 凸版印刷)は、音のバリアフリー化を実現する特許技術「曲面サウンド」による「ミライスピーカー®」事業を展開する株式会社サウンドファン(本社:東京都台東区、代表取締役社長:佐藤和則、以下 サウンドファン)と2017年10月26日に資本業務提携(以下 本提携)を締結し、11月2日に同社が実施した第三者割当増資により発行する株式を引き受けました。
本提携に基づき、凸版印刷とサウンドファンは、凸版印刷が持つ空間デザインや設計ノウハウに、サウンドファンが持つ音のバリアフリー技術を融合させ、天井への埋め込み型スピーカーなどの共同開発に向けた取り組みを開始します。
また、凸版印刷の子会社で商社ビジネスを展開する株式会社トッパン・コスモ(本社:東京都港区、代表取締役社長:橋本敦史、以下 トッパン・コスモ)を通じ、サウンドファンが開発・提供する「ミライスピーカー®」の販売を強化していきます。

© SoundFun Inc.
本提携の背景
私たちの社会は子どもや高齢者、障がい者など多様な人たちで形成されており、より多くの人々にとって住みよい社会の実現が求められています。
凸版印刷は、「印刷テクノロジー」を発展・進化させた製品・サービスを通じて、社会的課題の解決に向けた事業活動を行っています。特に生活・産業事業においては、従来の建装材の開発・販売にとどまらず生活空間設計やまちづくりなどでも培った技術・ノウハウを活用すべく、2017年4月に新組織「まちづくり本部」を立ち上げ、新事業の創出を推進しています。
サウンドファンは、独自に開発した特許技術を用い、多くの人に聴こえやすい曲面振動版スピーカー「ミライスピーカー」の開発・販売を通じ、音のバリアフリー環境の実現を推進しています。
両社は、より多くの人が快適に過ごすことができる社会の実現を目指すことで事業の方向性が合致。本提携の締結にいたりました。
ミライスピーカーについて
サウンドファンが特許技術を用いて独自に開発した曲面振動スピーカーです。
100年以上変わらない空気を押し出す従来のコーン型スピーカーと異なり、湾曲させた振動板全体から音が飛び出す構造により、広い範囲に特殊なエネルギーのある音を生成することができます。
その音である「曲面サウンド」は、音が聴こえにくい人の聴覚をサポートすることができ、また健聴者には従来のスピーカーと変わらない音質で、広く遠くまでハッキリと音声を届けることができます。
今後の目標
凸版印刷とサウンドファンは今後、トッパン・コスモと連携し市場ニーズの収集を推進。天井など空間への埋め込み型スピーカーの開発や多言語対応デジタルサイネージへの音声発信機能付加、モジュール開発などを推進します。
凸版印刷株式会社
1900年創立の総合印刷会社。セキュア、マーケティング、コンテンツ、パッケージ、建装材、高機能エネルギー関連、ディスプレイ関連、半導体関連の8つの部門で事業を展開。培った「印刷テクノロジー」を駆使し、お客さまや社会の課題解決につながるトータルソリューションの提供を行っています。
https://www.toppan.co.jp/
株式会社サウンドファン
2013年創立の「音で世界の人を幸せにする!」を理念とする日本発社会貢献ベンチャーです。難聴者にも健聴者にも優しい「音のバリアフリー」を実現する技術を日々磨き、「ミライスピーカー®」の開発・製造・販売の事業を展開し、世界進出を図ります。
https://soundfun.co.jp/
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以上