液体一次包材の紙素材スタンディングパウチがクラシエホームプロダクツ社の
新製品「プロスタイル ニュアンスメイクオイル 詰替用」に採用

 凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、液体製品に対応可能で紙の特性を生かした設計の注ぎ口を採用した、「紙製スタンディングパウチ」を開発し、クラシエホームプロダクツ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 社長執行役員:上嶋 一善、以下 クラシエ)の新製品のヘアオイル「プロスタイル ニュアンスメイクオイル 詰替用」での採用が決定しました。本品は2023年9月29日(金)より販売します。
 今回新発売する「プロスタイル ニュアンスメイクオイル 詰替用」のパッケージは、プラスチック使用量の削減と紙素材の使用をテーマに開発しました。一般的なプラスチックフィルムを使用したスタンディングパウチと比較して、プラスチック使用量を約39%削減※1。包材製造時のCO₂排出量を約23%削減※2できます。紙の重量が包装材全体の中で最も大きいため、「紙製容器包装」に分類され、「紙マーク」表記となります。また、注ぎ口に紙の特性を活かした直線エンボス形状を採用し、詰め替え時に注ぎやすい仕様となっています。

クラシエ「プロスタイル ニュアンスメイクオイル 詰替用」
クラシエ「プロスタイル ニュアンスメイクオイル 詰替用」

開発の背景

 SDGs(持続可能な開発目標)など、環境配慮や省資源化推進における世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっています。
 クラシエグループは2018年に「人を想いつづけるクラシエが取り組む3つの重点領域」を定め、2021年から2030年までに実現する世界共通の目標「持続可能な開発目標(SDGs)」への貢献等を見据えた、中期経営計画サステナビリティ目標を策定。社会課題の解決に事業活動を通じて貢献することを目指し、活動を推進しています。
 凸版印刷は、2021年5月に公表した中期経営計画において、「DX(Digital Transformation)」と「SX(Sustainable Transformation)」によってワールドワイドで社会課題を解決するリーディングカンパニーとして、持続可能な社会の実現と企業価値の向上をはかるとし、重点施策の一つとして「環境対応」への取り組みを掲げ、事業活動を推進しています。
 2社の環境に対する方針を受けて、今回の新製品「プロスタイル ニュアンスメイクオイル 詰替用」のパッケージ開発時に、プラスチック使用量の削減とサステナブル素材の使用を重要テーマとして掲げました。凸版印刷が提案した「紙素材スタンディングパウチ」は、環境配慮と併せ紙素材が与える「質感・風合いの良さ」が製品コンセプトとマッチし、採用に至りました。

「紙製スタンディングパウチ」の特長

・紙素材の活用により、プラスチックの使用量を削減
 紙の使用、プラスチックフィルムの薄肉化、水性フレキソ印刷※3の活用により、プラスチック使用量を約39%、CO₂排出量を約23%削減。併せて内容物のヘアオイルにも耐えられる材質構成を実現しました。なお、紙の重量が包装材全体の中で最も大きいため、「紙製容器包装」に分類され、「紙マーク」表記となります。

・注ぎやすい口元の形状 
 詰め替え時にこぼれにくくするために、対象ボトルの口径にあわせて、口元の細いパウチ形状を設計。口元をボトルに差し込んで安定して詰め替えることが可能です。また、紙の特性を活かした直線エンボス形状を採用。口元が立体的に折れ、エンボスに沿って膨らむことで、ボトルに差し込み易く注ぎやすい形状を実現しました。

今後の展開

 凸版印刷はトイレタリー分野に向けて、「紙素材スタンディングパウチ」の拡販を開始、2025年度に関連受注を含めて10億円の売上げを目指します。また、これからも消費者の暮らしの変化に寄り添った、より利便性が高く環境に配慮したパッケージを開発し、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

※1 当社調べ。プラスチックを使用したラミネート包材との比較。
※2 当社算定。プラスチックを使用したラミネート包材との比較。CO₂排出量の算定範囲はパッケージに関わる①原料の調達・製造、②製造、③輸送、④リサイクル・廃棄。
※3 水性フレキソ印刷
溶剤をほとんど含まない水性インキを使用することで、印刷においてVOC(※4)の排出量を限りなくゼロに近づけることができ、CO₂排出量の低減が可能です。また、フレキソ印刷により、凹凸のある紙などへの印刷について、高い再現性を発揮します。
※4 VOC
Volatile Organic Compoundsの略称で、大気中で気体となる揮発性有機化合物。

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* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以 上

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