デジタルクリエティブ分野のカナダ企業と連携し、新しい表現コンテンツを共創

 TOPPANホールディングス株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長CEO:麿 秀晴、以下 TOPPANホールディングス)は、在日カナダ大使館TCS(Trade Commissioner Service、商務部)のCTA(Canadian Technology Accelerator)と、デジタル技術のR&Dに関する連携を開始します。
 TOPPANホールディングスはCTAによるカナダスタートアップ支援プログラムを通じ、デジタル技術活用の新しい表現コンテンツ制作や空間演出領域などを中心に、カナダ企業と共創していきます。

TOPPANホールディングスの代表取締役副社長執行役員COO 坂井 和則(左)と カナダ連邦政府 輸出振興・国際貿易・経済開発担当Mary Ng大臣(右) © TOPPAN Holdings Inc.
TOPPANホールディングスの代表取締役副社長執行役員COO 坂井 和則(左)と
カナダ連邦政府 輸出振興・国際貿易・経済開発担当Mary Ng大臣(右)
© TOPPAN Holdings Inc.

背景

 デジタルコンテンツに関する技術革新が進み、昨今ではバーチャルとリアルを融合することで、映像だけでなく音や匂い、気温など五感に訴える豊かな表現が可能となり、プロジェクションマッピングやLEDウォール(※1)などを使った様々なデジタルコンテンツが世界中で注目されています。
 このような中、カナダ連邦政府はカナダ国内テクノロジー企業の国際市場における成長支援を目的としたCTAプログラム(※2)を2013年より世界に展開し、アジアでは日本・シンガポール・インド・香港・台湾の5拠点で現地企業とカナダ企業の技術・共創連携を支援しています。さらに、ケベック州モントリオールには、パブリックアート(※3)や空間演出分野などに強みを持つクリエイティブスタジオが数多くあり、そこでつくられるデジタルコンテンツはメッセージ性やストーリー性などの表現分野で高い評価を受けています。また、AIや量子分野における世界最先端のテクノロジー企業だけでなく、映画やゲームなど、様々な領域でのクリエイティブな表現力を持つ企業が集結しています。
 一方、TOPPANグループでは、「Digital & Sustainable Transformation」により、持続可能な社会の実現と企業価値の向上を目指し、事業ポートフォリオの変革を進めています。中でも、グループ全体のDX事業戦略を推進するTOPPANデジタル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:坂井 和則、以下 TOPPANデジタル)は、デジタル技術を活用し、新たな事業領域の創出を目指しています。例えば、ディスプレイやプリンタ、印刷機で使われる基本的な色や色域の差異を、統一して表現する技術(カラーマネジメントシステム:CMS)を活用し、医療分野や文化財アーカイブ、VRコンテンツにおいて正確な色再現を可能にしています。さらに、最先端技術を取り込み、新規事業のタネをつくる試行・実験の場、TOPPAN DIGITAL SANDBOX®(※4)を整備し、デジタル技術を利活用する新事業開発を推進しています。
 このたび、TOPPANホールディングスは、在日カナダ大使館TCSのCTAプログラムを活用し、デジタル技術のR&Dに関する包括的な連携を開始し、デジタル技術活用の新しい表現コンテンツ制作や空間演出領域などを中心に、カナダ企業と共創していきます。
 なお、このたびの連携開始に先立ち、カナダ連邦政府 輸出振興・国際貿易・経済開発担当Mary Ng大臣が10月31日に、TOPPANホールディングスの共創拠点である「NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI®(東京・千代田区)」(※5)を訪問しました。Mary Ng大臣は、TOPPANホールディングスの代表取締役副社長執行役員COO 坂井 和則とカナダ企業との連携や協力について協議し、TOPPANグループのカナダでのさらなる今後の活動とプレゼンスの向上に対し、歓迎の言葉を述べました。

包括連携の概要

連携項目:
1. デジタル技術活用のコンテンツ制作や空間演出、デジタルツイン技術活用のクリエイティブ分野への応用など、新たな表現の追求探索連携
2. CTAプログラムの日本開催における、カナダ企業とTOPPANグループによる共創に向けた相互プレゼンテーションなどの連携
3. 具体的なPoCプロジェクトを通じたR&D人財との中長期的連携

実施期間:2023年11月1日~2025年3月31日

今後の予定

 デジタルクリエティブ分野を中心とするカナダ企業との連携により、新しいコンテンツ制作やデジタル技術を組み合わせた空間演出・インスタレーション、体験づくりを行い、豊かな社会の実現を目指します。

※1 LEDウォール
LEDパネルを組み合わせ、様々な形・サイズにカスタマイズ可能な映像装置。映画やドラマ製作などにおける背景や空間演出、屋内外のコンテンツ表現などに利用。

※2 CTAプログラム
カナダ連邦政府グローバル連携省の注力プログラムの一つ。1100社のカナダスタートアップを支援し、総額7.5億カナダドルの資本調達、1,100件以上に及ぶカナダと海外企業とのパートナーシップを創出しています。カナダの厳選されたテック系スタートアップを対象とし日本進出・事業拡大を支援しています。
https://www.tradecommissioner.gc.ca/tcs-sdc/cta-atc/index.aspx?lang=eng

※3 パブリックアート
美術館や博物館ではなく屋内外の公共空間に設置される芸術・文化作品。

※4 TOPPAN DIGITAL SANDBOX®
 社員が最新のデジタルテクノロジーに触れながら、バックキャスティングとフォアキャスティング、双方の視点をもって新しい価値を創造し、新規事業のタネをつくる場として2021年11月に開設した試作・実験の拠点。ローカル5G基地局や高速通信回線、デジタル機器、工作機器をはじめとした試作や実験を自由に実施できる環境を整備。
リリース: https://www.holdings.toppan.com/ja/news/2021/11/newsrelease211112_1.html

※5 NIPPON GALLERY TABIDO MARUNOUCHI®
TOPPANホールディングスの、観光立国実現に向け様々なパートナーと共創する拠点。日本各地にある国宝や重要文化財、観光資産の魅力を先端表現技術で世界に発信しています。

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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