API連携でデータ入力や情報管理の効率化を実現

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、2023年5月より、パッケージのカーボンフットプリント※1(以下 CFP)を個別の製品ごとに自動計算するシステム「SmartLCA-CO₂®」を販売しています。このたび入力や情報管理の効率化を実現する外部連携機能を開発、2024年4月より提供を開始します。これにより、「SmartLCA-CO₂®」に登録されたパッケージのCO₂排出量等を連携先のツールに取り込む際、従来のような手入力ではなく、コードを入力するだけで連携することが可能となります。
 なお、本機能での連携サービスとして、株式会社Sustech(サステック)(本社:東京都港区、代表取締役 丹野裕介・飯田祐一郎、以下 サステック)が販売している、脱炭素化支援プラットフォーム「CARBONIX」との連携を2024年5月より開始します。パッケージの仕様情報や生産実績からパッケージのCO₂排出量を算定する「SmartLCA-CO₂®」と、企業や製品全体のGHG排出量の算定ができる「CARBONIX」のようなツールを連携することで、今後、サプライチェーン全体のGHG排出量算定に不可欠な、Scope3※2の精緻化を実現します。
 TOPPANは今後、「SmartLCA-CO₂®」が対応する包材カテゴリーの拡大や、選択できる材料・加工工程の拡充、正確な算定を支援するサポート機能の強化を図り、パッケージのCO₂排出量の見える化を追求すると同時に、GHG排出量算定サービスを行っているさまざまな企業との連携を進めることで、流通・小売業界、製造業の企業におけるGHG排出量算定をサポートします。また、CO₂排出量の見える化や削減に取り組む企業に対してTOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS™」を通じたソリューションのご提供で、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な社会の実現に貢献します。

SmartLCA-CO₂🄬外部連携機能のイメージ
© TOPPAN Inc.

開発の背景

 持続可能な社会の実現に向けた世界的な機運の高まりを受け、環境負荷を低減するパッケージに注目が集まっています。日本では、2022年にプラスチック資源循環促進法が施行され、プラスチックを使用する製品の3R+Renewableの取り組みがこれまで以上に重要視されています。また、EUでは、2030年までにすべての包材を再利用・リサイクル可能にするという目標がかかげられるなど、各国がパッケージのサステナブル対応に取り組み始めています。パッケージのCO₂排出量の見える化は、パッケージとLCA※3の専門知識を有した人が、受注情報、仕様情報、工場の生産情報などを都度収集し、表計算ソフトなどで積算するのが一般的で手間と工数がかかっていました。2023年に発行された資源エネルギー庁のGHG排出量のガイドラインでは、企業の排出量を把握する活動だけではなく、関わるサプライチェーン排出量(Scope3)や製品単位でのCO₂排出量(カーボンフットプリント)を把握することが求められています。
 TOPPANは中期経営計画の目指す姿を「Digital & Sustainable Transformation」とし、循環型社会実現への貢献を目指してパッケージ事業におけるさまざまなリサイクル関連技術の開発をすすめています。また、2023年10月より、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドとして「SMARTS™(スマーツ)」を立ち上げました。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供しています。

TOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS™」について

  ・サステナブルな未来に、スマートな選択を
 「SMARTS™」は、パッケージを起点としたTOPPANグループのサステナブルブランドです。パッケージで培った技術・ノウハウに、マーケティング・DX・BPOなどのリソースを掛け合わせ、バリューチェーンに沿った最適な選択肢を提供します。TOPPANは、「SMARTS™」が持つ多彩なソリューションで、ステークホルダーの皆さまとともに持続可能な社会の実現に貢献します。

株式会社Sustech について

代表取締役:丹野裕介・飯田祐一郎
本社所在地:東京都港区芝3-1-14 芝公園阪神ビル5階
URL: https://www.sustech-inc.co.jp/

 Sustechは、「テクノロジーを活用し、企業と社会のGXに貢献する」を経営理念に掲げ、脱炭素化支援プラットフォーム「CARBONIX」や分散型電力運用プラットフォーム「ELIC」など、カーボンニュートラル化支援事業を複数展開している企業です。





※1 カーボンフットプリント
LCA※3に基づき、製品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルに至るまでのライフサイクルを通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2排出量相当に換算したもの。
※2 温室効果ガス排出量のスコープ
Scope1: 自社での燃料の使用や工業プロセスによる直接排出
Scope2: 自社が購入した電気・熱の使用に伴う間接排出
Scope3: Scope1および2以外の間接排出(サプライチェーンを含む事業者の活動におけるその他の排出)
※3 LCA
LCAはLife Cycle Assessment(ライフサイクルアセスメント)の略。原材料(資源採取から原材料製造)から製品の製造・使用・リサイクル・廃棄など、製品のライフサイクルにおける投入資源や排出する環境負荷を定量的に評価する手法。

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以  上

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