特別展「江戸☆大奥」の開催に合わせて、
史上最大といわれる江戸城最後の天守をテーマとした作品を再上演

  • 東京国立博物館
  • 文化財活用センター
  • TOPPAN株式会社

 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館(所在地:東京都台東区、館長:藤原 誠、以下 東京国立博物館)、独立行政法人国立文化財機構文化財活用センター(所在地:東京都台東区、センター長:大美 慶昌、以下 文化財活用センター)とTOPPANホールディングス株式会社のグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大矢 諭、以下 TOPPAN)は、現存しない江戸城天守を、史料や歴史考証を元に精緻にデジタルで再現したVR作品『江戸城の天守』を、東京国立博物館 東洋館内「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」にて、2025年7月16日(水)から9月21日(日)まで再上演します。
 今回の上演は、東京国立博物館 平成館で開催される特別展「江戸☆大奥」(会期:2025年7月19日(土)~9月21日(日))に合わせて実施するものです。上演期間中、シアター前室には、本VR作品にも登場する江戸城の鯱(シャチホコ)の実寸大パネル(高さ約2m40cm)を設置します。また、徳川家康が旧暦8月1日に江戸城へ入城したことにちなみ、8月1日(金)には本VR作品を鑑賞いただいた方全員に、シアターオリジナルデザインの「御城印」ステッカーをプレゼントします。

VR作品『江戸城の天守』より、VRで再現した三代目の江戸城天守 監修:東京国立博物館 制作:TOPPAN株式会社
VR作品『江戸城の天守』より、VRで再現した三代目の江戸城天守
監修:東京国立博物館 制作:TOPPAN株式会社

 本作品は、徳川三代将軍家光が莫大な費用を投じてつくらせた江戸城最後の天守の姿と、その天守がどのようにつくられたのかを考えるVR作品です。本作品の制作にあたり、石垣や瓦、金具にいたるまで、江戸城天守を構成する100万超の部材ひとつひとつをデジタル化。当時最高の技術が用いられたと言われる江戸城天守の優美な姿を再現しました。図面や絵図などの史料に加え、現存する文化財や伝統技術を手がかりとした再現過程を紹介します。また、現代の東京の3D地図上に江戸城天守のデータを合成したデジタル再現ならではの景観も鑑賞できます。

VR作品『江戸城の天守』について

・100万を超える部材ひとつひとつを精緻に再現
 葵紋の金具に刻まれた葉脈や、鯱の鱗を留めるための鋲など、100万個を超える部材を細部にいたるまで精緻に再現。大きなスクリーンに実寸大で表示することで、金具や鯱などを構成する部材の組み方まで詳細に観察できます。

・現存する文化財や伝統技術も参照
 同時代に作られた江戸幕府関連の社寺や城郭を中心に現存する文化財を取材し、細部の意匠再現に反映しました。平成の大修理が行われた日光東照宮・陽明門の当時の修理現場や錺金具の製作現場などでの取材成果の一部も紹介します。

・もし江戸城天守が現存したら・・・、をデジタルで再現
 天守が明暦3年(1657年)に起こった明暦の大火で焼失せずに現代まで約370年建ち続けていた場合を想定し、経年変化を施したリアルな天守の姿を現代の東京の3D地図上に合成。デジタル再現ならではの姿を鑑賞できます。

細部までつくりこんだ鯱
考証を元に屋根の意匠と金具を再現
図面に基づく構造再現
現存した場合を想定した天守の姿

(左上)細部までつくりこんだ鯱  (右上)考証を元に屋根の意匠と金具を再現
(左下)図面に基づく構造再現  (右下)現存した場合を想定した天守の姿
VR作品『江戸城の天守』より 監修:東京国立博物館 制作:TOPPAN株式会社

鯱(シャチホコ)の実寸大パネル設置

鯱(シャチホコ)の実寸大パネル
 上演期間中、シアター前室に、鯱の実寸大パネル(高さ約2m40cm)を設置します。実際に江戸城の屋根を飾った鯱の大きさを間近に体験できるとともに、来場記念として写真撮影も可能です。

「八朔」記念 シアターオリジナルデザイン「御城印」ステッカープレゼント

 「八朔」記念 シアターオリジナルデザイン「御城印」ステッカー
 徳川家康が天正18年(1590)の8月1日【旧暦】に江戸城へ入城したことを受け、この八月朔日(ついたち)の「八朔」は幕府の公式な儀式を行う重要な日となりました。そこで、この「八朔」にちなみ、ミュージアムシアターでは、2025年8月1日(金)に本VR作品を鑑賞いただいた方全員に、シアターオリジナルデザインの「御城印」ステッカーをプレゼントします。



※ステッカー画像はイメージです。
※ステッカーは上演終了後にお渡しいたします。

VR作品『江戸城の天守』上演案内

場所 東京国立博物館東洋館地下1階 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター
期間 2025年7月16日(水)~9月21日(日)
上演日時 水・木・金  12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
土・日・祝・休日  11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00
*所要時間約35分、各回定員90名
*上演スケジュール・定員は都合により変更になる場合がございます。
鑑賞料金 高校生以上:600円
中学生・小学生:300円
未就学児、障がい者とその介護者各1名:無料
*チケットは、シアター前券売機で購入してください。
*開演時間までにチケットをお買い求めください(当日券のみ)。
*高校生を除く18歳以上70歳未満の方は、別途博物館入館料が必要です。
シアターウェブサイト https://www.toppan-vr.jp/mt/

「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」について

 「TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」は、VRによる文化財の新しい鑑賞方法を体験できる施設です。「バーチャルリアリティで時空を超える」をコンセプトに、東京国立博物館の収蔵品を中心とする文化財デジタルアーカイブをVR技術で可視化。文化財の姿をあざやかに映し出す超高精細4Kプロジェクタ、300インチの迫力ある大きなスクリーン、専属のナビゲーターのライブ上演により、コンピュータが生成する三次元空間の中にいるかのような感覚で文化財を鑑賞できます。文化財の往時の姿の再現や肉眼では鑑賞することが難しい細かなディテールの拡大など、デジタルならではの文化財との新たな出会いと楽しみ方を提供する空間です。
・シアターウェブサイト: https://www.toppan-vr.jp/mt/

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