Social 社会AI倫理
基本的な考え方TOPへ戻る
AIの活用がグローバルで日々進展する中、AIの使用による人権やプライバシーの侵害、差別や偏見の助長、公平性の欠如などが大きな課題となっています。
このような背景を踏まえ、TOPPANグループのPurpose(存在意義)である「Breathing life into culture, with technology and heart./人を想う感性と心に響く技術で、多様な文化が息づく世界に。」の実現に向けて、 AIが社会的影響を与えるリスクがあることを社員一人ひとりが理解し、AIに対して高い倫理観をもって、適切に管理、監督していく必要があると考えています。
本倫理方針は、総務省および経済産業省が策定したAI事業者ガイドラインと、これまでにTOPPANグループが制定してきた行動指針を中心に、人権方針、情報セキュリティ基本方針、サービス品質基本方針に沿って、AIの開発・提供・利用において遵守すべき事項を以下の7項目として制定しました。
「TOPPANグループAI倫理方針」の構成
- ①
- 人間中心のAI活用
- ②
- 人権と公平性の尊重
- ③
- プライバシーへの配慮
- ④
- 透明性とアカウンタビリティの追求
- ⑤
- 安全性の高いAIの提供
- ⑥
- サステナブルな社会・経済への寄与
- ⑦
- AI人財の育成
運用体制TOPへ戻る
TOPPANグループは、今後のAIテクノロジーの発展や、社会環境ならびに人々の価値観の変化に合わせて、AI倫理方針の内容や運用方法について見直しを図っていくことが重要と考えています。
そのため、TOPPANグループの総合品質保証の考え方に基づき、デジタルイノベーション本部、経営企画本部、法務本部、サービス品質統括室の4つの部門をAI倫理方針の主管部門と定め、周辺環境の変化に応じて本方針の継続的な見直しを実施できる体制としました。
AI倫理方針の継続的な改善を図ることで、TOPPANグループの適切なAI活用を推進していきます。
AI人財育成の取り組みTOPへ戻る
TOPPANグループは、全社員を対象としたTOPPAN版生成AIチャットサービスの利用環境を構築し、2023年10月にサービス提供を開始しました。合わせて、AIを安全かつ効率的に活用するための、実践的なガイドラインの策定・周知を行うとともに、特にセキュリティ、倫理面でリスクが大きい生成AIについては基礎教育(eラーニング)を実施することで、全社員のAI活用リテラシーの向上を図っています。
さらに、AIガバナンスの社会実装に向け、実践的な課題を解決していくために設立されたAIガバナンス協会へ加入することで、世の中の環境変化に応じた企業のあるべきAIガバナンスの共通理解を深め、必要に応じてTOPPANグループAI倫理方針へ反映します。
こうした取り組みを通じて、誠実な企業として様々な社会課題解決に挑戦し、グローバル社会から尊敬される存在となるよう努めていきます。