「第75回正倉院展」での作品鑑賞をより深いものにするVR上演会を開催

 TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)は、奈良国立博物館で開催される「第75回正倉院展」(10月28日—11月13日)関連イベントとして、11月2日(木)・3日(金・祝)の2日間(各日4回)、VR作品『正倉院 時を超える想い』の特別上演会を実施、10月5日(木)から観覧券の販売を開始します。

VR作品『正倉院 時を超える想い』 監修:東京国立博物館 文化財活用センター 宮内庁正倉院事務所 制作:TOPPAN株式会社 (2019年10月、TNM & TOPPANミュージアムシアターにて初演)
VR作品『正倉院 時を超える想い』
監修:東京国立博物館 文化財活用センター 宮内庁正倉院事務所 制作:TOPPAN株式会社
(2019年10月、TNM & TOPPANミュージアムシアターにて初演)

 正倉院は1260年あまりの時を超え、華やかな天平文化を今に伝えています。現存する木造の宝物庫として世界最古である正倉院には、9千件にもおよぶ宝物が収められ、皇室の勅封制度の下でまもり伝えられてきました。「正倉院展」は、毎年秋に行われる点検に際し、宝物を一般公開してきた伝統ある展覧会で、本年度は第75回となります。その「正倉院展」の長い歴史の中で、TOPPANと奈良国立博物館は、このたび初のVR上演会を行います。
 上演会では「正倉」と 「螺鈿紫檀五絃琵琶」の高精細なアーカイブデータを活用して製作したVR作品『正倉院 時を超える想い』を上演。当社独自のVR技術により、通常立ち入ることができない「正倉」の内部空間を体感することができます。また、正倉院宝物の目玉である「螺鈿紫檀五弦琵琶」の美しさに様々なアングルから迫り、その豊かな表情を臨場感のある映像で鑑賞する事ができます。
 VRならではの没入感のある映像により、正倉院と正倉院宝物の価値や魅力を伝え、「第75回正倉院展」における宝物の鑑賞体験をより深いものとします。

VR作品『正倉院 時を超える想い』と特別上演会について

 今回の上演会ではVR作品の上演に加え、奈良国立博物館・井上洋一館長による「正倉院展」の紹介映像を上映、ナビゲーターによる「第75回正倉院展」に出展される注目の5作品の解説も行います。「正倉院展」ならではの上演会により、展覧会の理解を深めます。

◆VR作品「正倉院 時を超える想い」について
・正倉院「正倉」と正倉院宝物「螺鈿紫檀五絃琵琶」をVRで緻密に再現

 本作品の製作にあたり、TOPPANは正倉院事務所の協力を得て、「正倉」の外観・内部と「螺鈿紫檀五絃琵琶」を対象として、立体形状計測と高精細撮影によりデジタルアーカイブを実施。取得したアーカイブデータを活用し、「正倉」と正倉院宝物「螺鈿紫檀五絃琵琶」をVRで精密に再現しました。通常立ち入ることができない「正倉」の内部空間や、世界で唯一現存する五絃琵琶である「螺鈿紫檀五絃琵琶」の緻密な装飾など、普段は見る機会が限られた建築や宝物の鑑賞を可能にしました。

扉の計測
壁面の撮影

「正倉」の(左)扉の計測と(右)壁面の撮影の様子  協力:宮内庁正倉院事務所

・「正倉」内部の特徴や構造をわかりやすく解説
 本作品で再現された「正倉」では、通常の視点では見ることのできない部分まで鑑賞することができ1260余年を経た校倉造りの木肌や鎌倉時代の落雷の焼け焦げの跡などを紹介しながら、内部空間を自由に移動し解説します。また、校倉造りの建築工法もCG映像で紹介。スクリーン上に再現された「正倉」を鑑賞しながら、いかに壮大な建築であったかを体感できます。

「正倉」の構造
VR正倉内部

(左)「正倉」の構造と(右)VR正倉内部。総檜造りの質感までわかる。

・「螺鈿紫檀五絃琵琶」の輝きを鑑賞
 「螺鈿紫檀五絃琵琶」は、聖武天皇が生前ご愛用された品々を記した「国家珍宝帳」にも記載されている作品です。古代シルクロードを通じて日本にもたらされたものですが、起源であるインドにも現存作例はなく、世界で唯一、正倉院にのみ残されています。上演会では、VR技術をもちいて、「螺鈿紫檀五絃琵琶」の様々なアングルや表情を大画面いっぱいに映し出し、螺鈿、鼈甲(べっこう)の光沢変化や緻密な装飾を鑑賞することができます。また、1260年余りの時を超えてもその美しい姿を保つ「螺鈿紫檀五絃琵琶」がなぜ長期保存できたかを、正倉の構造や宝物の管理手法をもとに解説します。

表面に施された緻密な装飾
表面に施された緻密な装飾

VR作品『正倉院—時を超える想い』 
監修:東京国立博物館 文化財活用センター 宮内庁正倉院事務所 制作:TOPPAN株式会社

VR作品『正倉院 時を超える想い』 特別上演会 上演案内

日時 2023年11月2日(木)、3日(金・祝) 
各日4回上演(30分)
① 午前11時~、②午後1時~、③午後2時~、④午後3時~
定員 各回180名
場所 奈良国立博物館 講堂
主催 奈良国立博物館、TOPPAN株式会社
協力 読売新聞社
チケット VR「正倉院 時を超える想い」特別上演会付き観覧券3,000円 
*正倉院展の観覧料(一般2,000円)を含む
チケット販売期間 10月5日(木)~25日(水) *ローソンチケットのみで販売
上演会情報URL: 「第75回正倉院展」中、上演会情報
https://shosoin-ten.jp/info/ticket/

「第75回 正倉院展」について

開催期間 2023年10月28日(土)~11月13日(月) 会期中無休
開館時間 午前8時~午後6時(金・土・日曜日、祝日は午後8時まで) 
*入館は閉館の60分前まで
主催:会場 奈良国立博物館
特別協力 読売新聞社
観覧料金 観覧料金・観覧券情報はこちら
https://shosoin-ten.jp/info/ticket/
正倉院展関連URL 第75回正倉院展公式HP
https://shosoin-ten.jp/
奈良国立博物館HP
https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/special_exhibition/202310_shosoin/
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以 上

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