障がいのある当事者の目線で空間や商品のモニター調査や
コンサルティングを行うサービス「TOPPANインクルージョンサポート」を提供開始

  • 東京都チャレンジドプラストッパン株式会社

 TOPPANホールディングスの特例子会社(※1)で、障がい者雇用の促進を目的として設立された東京都チャレンジドプラストッパン株式会社(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:田中 茂登彦、以下 東京都チャレンジドプラストッパン)は、障がいのある当事者の目線で、ユニバーサルデザインを支援するサービス「TOPPANインクルージョンサポート」を2024年1月19日(金)より提供開始します。
 ユニバーサルデザイン支援サービス「TOPPANインクルージョンサポート」の提供開始に先立って、TOPPAN株式会社が展開する空間の企画・設計・施工をワンストップで手掛ける空間演出ブランド「expace®(エクスペース)」と連携して、東京都チャレンジドプラストッパン内のリフレッシュスペースをリニューアル。アクセシビリティが良く、居住性が高い空間に生まれ変わったリフレッシュスペースは、テーブルやソファーが利用しやすく配置され、空間全体がゆったり設計されている点などから、利用者調査で9割以上の障がい当事者社員が「以前より使いやすい」と、回答しています。

「TOPPANインクルージョンサポート」によってリニューアルしたリフレッシュスペース © TOPPAN INC.
「TOPPANインクルージョンサポート」によってリニューアルしたリフレッシュスペース
© TOPPAN INC.

背景

 2024年4月より「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)」が施行される予定で、今後は民間事業者でも公的機関と同様に合理的配慮を提供することが義務化されます。これに加え「障害者の雇用の促進等に関する法律施行規則」も改正され、障がい者雇用の法定雇用率も2.5%にアップ。各企業のオフィスに多様な障がい当事者が勤務する状況が増加し「誰も取り残さない」職場環境の整備が必須となります。
 一方TOPPANグループは、2021年10月に「TOPPANグループ 人権方針」を策定。さらに2022年1月に「TOPPANグループ サステナブル調達ガイドライン」の改訂を行い、自社グループだけでなくサプライチェーン全体で「人間尊重」の取り組みを確実に実行していくための方針を明確化し、その方針に基づいた人権デューデリジェンスプロセスを開始しています。
 このような中で、TOPPANグループで障がい者雇用の促進を目的とする東京都チャレンジドプラストッパンは、障がいのある当事者の目線で、空間や商品開発の支援、障がい当事者パネルを活用したアンケート等の定量調査などを行う、ユニバーサルデザイン支援サービス「TOPPANインクルージョンサポート」を提供開始。障がいの有無に関わらず、誰もが物理的・心理的なバリアを感じることなく自由に外出し、積極的に社会に参加するための一助になれる社会の実現に貢献していきます。

ユニバーサルデザイン支援サービス「TOPPANインクルージョンサポート」概要

 「TOPPANインクルージョンサポート」は、東京都チャレンジドプラストッパンと業務提携している特定非営利活動法人(NPO)施無畏(読み:せむい 事業所:東京都千代田区 代表理事:遠藤 久憲)の登録障がい当事者ネットワーク(2,282名)と、東京都チャレンジドプラストッパンの社員で構成される約2,400名の障がい者パネルを活用したコンサルティング事業です。
① バリアフリー検証
 公共交通機関/行政機関施設/公園等の社会インフラから、宿泊施設/商業施設/オフィスビル等を、多種な障がい種のパネルが実際に利活用して、アクセシビリティチェック/レポートを行います。また、案内役スタッフの対応等の検証/レポートも可能です。

② 情報発信アクセシビリティ検証
 企業や団体が発信する情報が、多種な障がい種のユーザーに正しく、確実に伝わるかをチェックします。サイトのウェブアクセシビリティ検証から、紙媒体による情報発信まで、デザインから内容までの検証/レポートを行います。

③ 調査・リサーチ
 約2,400名の障がい当事者パネルへのアンケート調査はもちろん、「視覚障がい」「聴覚障がい」「車いすユーザー」等、障がいによる属性分けをした上でインタビュー調査を実施します。
 また、これらの調査結果を踏まえた製品/サービスの開発支援も可能。開発の各段階で障がい当事者が加わり、新製品/新サービスの開発をサポートします。

④ 「expace®」との連携による空間設計
 「expace®」で提供している空間演出の知見と、障がい当事者パネルの意見を掛け合わせることで、誰もが利用しやすく、誰もがくつろげる空間を提案します。利便性と居住性を兼ね備え、長時間居たくなる空間を利用者に提供します。

「TOPPANインクルージョンサポート」によってリニューアルしたリフレッシュスペース © TOPPAN INC.
「TOPPANインクルージョンサポート」によってリニューアルしたリフレッシュスペース © TOPPAN INC.

「TOPPANインクルージョンサポート」によってリニューアルしたリフレッシュスペース
© TOPPAN INC.

今後の目標

 東京都チャレンジドプラストッパンは、ユニバーサルデザイン支援サービス「TOPPANインクルージョンサポート」を、企業や団体など幅広い業界に向けて提供を進めます。そして、本サービスの提供を通じて、障がいの有無/障がいの特性を問わず一人ひとりが可能性を切り開ける社会の実現を目指します。

東京都チャレンジドプラストッパン 概要

名称 東京都チャレンジドプラストッパン株式会社
所在地 東京都板橋区小豆沢1-16–2
事業内容 1. 印刷物の企画、制作、製版、印刷並びにこれらに関する情報処理業務及び各種加工
2. 出版物に使用するフォント作成業務
3. 映像、ソフトウェア、データ及び映像媒体の開発、企画、制作及び販売
4. 紙加工品の企画、製作及び販売(新設)
5. 清掃、リネンサプライ及び清掃用品の販売に関する業務
設立年月日 1993年6月11日
大株主及び
持ち株比率
TOPPANホールディングス 51%、東京都 39%、板橋区 10%
URL https://www.toppan-tpt.co.jp/
※1 特例子会社
 障がいのある方の雇用の促進を図るために設立され、障がい者の雇用の促進等に関する法律第44 条の規定により、一定の要件を満たした上で厚生労働大臣の認可を受けている子会社のこと。

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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