多言語・多人数に対応した音声翻訳サービス「RemoteVoice®」の活用により、
日本と韓国の中学生の国際交流における円滑なコミュニケーションを支援

  • 長野県宮田村
  • TOPPAN株式会社

 長野県上伊那郡宮田村(かみいなぐん みやだむら、村長:小田切康彦、以下 宮田村)と、TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPAN株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:齊藤 昌典、以下 TOPPAN)はこのたび、内閣官房国際博覧会推進本部事務局が令和5年度に17自治体で試験的に行っている万博国際交流プログラムのモデル事業の一つで、2023年12月から2024年1月の間に実施された、宮田村と韓国ソウル市の中学生の国際交流において、学生間のコミュニケーションを円滑に進めるためのツールとして遠隔多人数翻訳サービス「RemoteVoice® (リモートボイス)」を活用しました。

「RemoteVoice®」を活用した国際交流の様子
「RemoteVoice®」を活用した国際交流の様子

背景

 宮田村は、2018年に国際交流教育に関する覚書をソウル市と交わして以来交流を続けています。このたび宮田村立宮田中学校と、韓国・ソウル市の祥明(サンミョン)中学校の生徒が両校を訪問し合い、互いの文化を学ぶ事業を実施しました。
 TOPPANは在留外国人や外国人観光客等と、遠隔・多言語・複数人でのコミュニケーションを実現する遠隔多人数翻訳サービス「RemoteVoice®」を開発し、2022年7月より提供しています。またTOPPANグループは2025年4月より開催される「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」の自動翻訳システムへの協賛が決定しており、多言語ガイドシステムを提供します。
 今回、宮田村とTOPPANは、この国際交流において課題となっていた、多人数での日本語、韓国語での円滑なコミュニケーションに対し、Webブラウザで手軽に利用でき、多人数での多言語コミュニケーションを実現する「RemoteVoice®」を活用し、日本と韓国の中学生の国際交流における円滑なコミュニケーションを実現しました。

概要

 国際交流プログラムでは、宮田村と韓国・ソウル市の中学校の国際交流として、昨年12月25日から28日に宮田中学校の生徒24人が祥明中学校を訪れました。それを受け、今回は1月17日から18日に祥明中学校から生徒28人が来日し宮田中学校での交流を行いました。
 図書館で行われたオリエンテーションでは、「RemoteVoice®」を活用し、宮田中学校側から当日の予定や注意事項などを韓国語で正確に伝えました。祥明中学校の生徒からは、とても理解しやすかったとの意見が得られました。
 また、宮田中学校と祥明中学校の生徒は、「RemoteVoice®」を通してコミュニケーションを行い、相互理解を深めました。宮田中学校の生徒からは、誤認識はあるものの翻訳システムがあることで相手とコミュニケーションができて助かったという意見や、とても便利で国際交流の際にはぜひ活用したいとの感想がありました。

国際交流プログラムを実施した宮田中学校
国際交流プログラムを実施した宮田中学校

「RemoteVoice®」の特長

・ブラウザアプリであるため専用アプリのダウンロードが不要で、スマートフォンがあればすぐに使えます。
・主催者がチャットルームを作成し、参加者は各自のスマートフォンでQRコードを読み込みチャットルームに参加。参加者の会話はチャットルーム入室時に設定した言語に翻訳されてテキスト表示・音声再生が行われます。
・事前に伝えたい内容を登録することができるため、長文でも正確に翻訳したテキストや音声を出力することが可能です。

今後の展開

 宮田村とTOPPANは、本プログラムで収集したデータや課題整理により、2024年度以降に宮田村での訪日外国人対応における翻訳システムの展開を目指します。
 またTOPPANは、音声翻訳精度のさらなる向上に向け、コーパス、言語の追加や様々なデバイスに対応することで教育、文化や観光などの国際交流におけるサービスを拡充し、社会経済活動において「言葉の壁」を感じさせない環境を創出していきます。

* 「遠隔多人数翻訳システム」は、TOPPANホールディングス株式会社が関連特許取得済みです。
* 「QRコード」は(株)デンソーウェーブの登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

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