ステークホルダーとともに持続可能な開発に取り組む

SDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)とは、2015年の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた、2030年までに世界が達成すべき17の目標のこと。日本企業においても、SDGsを事業や経営に取り込み、SDGsを達成しようという動きが広がっています。

TOPPANの創業は1900年。時代とともに変化する世の中の要望に応えながら、事業を通じて課題解決に取り組み、社会に求められる価値を提供し続けています。これからもTOPPANは、SDGsの取り組みを通じて「社会的価値創造企業」の実現を目指します。

社会課題への取り組みはTOPPANのDNA

ものづくり企業であるTOPPANにとって「環境配慮・持続可能な生産」は重要な責務です。TOPPANは、SDGsが謳われる20年以上も前に、後の「トッパングループ地球環境宣言」を定め、環境保全に配慮した企業活動に積極的に取り組んできました。また、地球温暖化防止のためにCO₂排出量や廃棄物最終埋め立て量削減などに、数値目標を掲げて取り組んでいます。

具体的な取り組みのひとつが環境に優しいパッケージの開発。今日、海洋プラスチックごみやフードロスは国際的な課題に挙げられています。その点TOPPANのパッケージ事業は、透明バリアフィルムや紙製飲料容器など、多種多様な環境配慮型パッケージなどを開発。環境に優しいモノづくりに励んでいます。

SDGs達成のためには地球環境だけでなく、施策を実行する「従業員の健康・働きがい」も重要です。TOPPANでは従業員を会社の貴重な財産すなわち「人財」と捉え、全員が働きやすい環境づくりに努めてきました。現在は従業員の重病化予防、ダイバーシティの実現、ジェンダー格差を解消しようと、2030年目標をたて取り組んでいます。

TOPPANだからこそ達成できる「環境・まち・ひと」がつながり合うSDGs

SDGsはTOPPANにとっての成長エンジンです。
TOPPANが注力する4つの成長領域とSDGsが交わることで、目指す姿はより明確になるからです。

100年を超える歴史をもつTOPPANは、これまでさまざまなステークホルダーと広範なネットワークを築いてきました。またTOPPANは「印刷テクノロジー」を基盤として多角的な事業を推進。これらの強みをもつTOPPANだからこそ達成できる「環境・まち・ひと」が相互につながり合う「ふれあい豊かでサステナブルなくらし」。それがTOPPANの目指すミライです。TOPPANは事業活動を通じた新しいチャレンジを仕掛けていきます。

食品ロスを削減するためのスマート流通サプライチェーン

近年、先進国を中心に食品の廃棄が重要な社会問題となっています。この問題の解決に貢献するのが、TOPPANの考える「スマート流通サプライチェーン」。

受発注データや物流データなどサプライチェーン上に発生するさまざまなデータと地域のイベント情報や気象情報などを組み合わせて、ダイナミックプライシングシステムや正確な需要予測を実現し、食品ロスの削減を可能にします。

本当に必要な量だけを生産・流通させることができれば、温暖化ガスや包装資材を削減することにもつながります。また、生産者、加工業者、物流業者、小売業者、廃棄物処理業者の無駄な作業を減らすことで労働環境の改善にも貢献します。

地域無形文化の保存・復元が、「まち」を元気に、「ひと」を豊かに

都市への人口集中と地方の過疎化が進む日本では、「地方創生」は大きな課題。これまでもTOPPANは、歴史的建造物や文化財を、徹底した学術考証とVR技術で保存・復元し観光に活かすなど、地域活性化に貢献してきました。

文化財の保存・復元は有形だけでなく、方言、郷土料理、祭、地域の風習といった無形文化も対象です。TOPPANは、未来に残したい無形文化を体験型コンテンツとすることで、地域の人だけでなく地域外の人達と交流できるようになります。TOPPANのコミュニケーション技術や教育事業での経験を活かし、これらのコンテンツを効果的に発信することで、地域の人々や子供たちが、地域を知り、自然と親しみ、心豊かにくらす力を醸成していきます。

「ふれあい豊かでサステナブルなくらし」の実現に向けて

2030年に向けてTOPPANが取り組む「ふれあい豊かでサステナブルなくらし」。これまで培ってきた信頼、歴史、ネットワーク、ノウハウ、事業をもとに、2030年のSDGs達成にむけて邁進していくTOPPANに、ご期待ください。

現代に蘇る江戸城。デジタルアーカイブとVR・ARが文化財の保存と体験を変えるミライ