Environment 環境環境マネジメント
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推進体制
TOPPANグループの環境保全活動に関する責任を負う最高機関は、取締役会です。取締役会が選任した担当役員のもと、環境保全活動の統括組織であるエコロジーセンターにより監督、評価、検証結果の取締役会への報告が行われ、活動を推進しています。
事業(本)部およびグループ会社、事業所では当該部門の長を責任者とする環境保全体制を構築し、その長は各事業所の環境保全活動の実務推進を担う環境管理責任者を選任し、連携して事業(本) 部における環境保全活動を推進しています。
環境管理責任者はその推進のため、事業所の各部門の関係者が参加するエコガード推進委員会を設置し、環境保全活動の推進、進捗管理を行っています。エコガード推進委員会においては、例えば省エネルギー推進による脱炭素社会への貢献についてはエネルギー分科会といった形で必要に応じて専門の分科会を設置し、活動の活性化に努めています。
TOPPANグループ環境マネジメント組織図

気候変動リスク対応
気候変動関連のリスクと機会については、シナリオ分析を実施するためサステナビリティ推進委員会の下部に関連部門が参画した地球環境WGを設置し、気候変動に関する重要リスク・重要機会の洗い出しと、主に財務面のインパクト評価を実施しています。
また、パリ協定の実現に向けた活動を推進する各業界団体と協業し、「気候変動」「低炭素化」などの地球温暖化対策に積極的に取り組んでいきます。
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環境マネジメントシステムはISO14001に基づき仕組みを構築しています。
ISO14001による環境マネジメントの仕組みは、計画、支援および運用、評価、改善というPDCAサイクルを回すことで改善を進めるものです。
また、各事業所では仕組みの維持のために、ISO14001認証機関によるシステム監査、エコロジーセンターによる社内環境監査(順法監査)、各事業所による内部環境監査を実施しています。
・ISO14001認証取得状況:94事業所(166自社事業所中)
- ※
- 残りの72事業所についてもエコロジーセンターにより、その環境保全活動について、監督・評価されています
パフォーマンスデータは環境保全活動の統括組織であるエコロジーセンターで集計、KPMGあずさサステナビリティ株式会社による第三者保証を受け、取締役会への報告を行っています。パフォーマンスデータは、Web等により公表を行っています。
特に環境目標については、エコロジーセンターが全社目標から事業所の単年度目標を策定、取締役会の承認を経て年次活動に展開することで、事業所の環境保全活動の重要な管理指標として、推進管理が行われています。また土壌・地下水汚染に対するモニタリング結果はエコロジーセンターにて取りまとめ公表しています。
ISO14001:2015のマネジメントサイクル

環境教育
環境に関する社会の動向や、各年度における環境活動の重点項目などを踏まえ、環境リテラシー向上に向けた施策を充実させています。
実施内容は階層別研修、選択研修、内部監査員研修、全社員を対象としたeラーニングがあります。階層別研修では、集合研修やeラーニングを実施しています。
環境教育の実績(2023年度)
教育・研修名 | 受講者数 |
---|---|
新入社員研修「一般環境教育」(教育) | 499名 |
eラーニング「TOPPANグループのサステナビリティ(持続可能性)への取り組み」 | 21,749名 |
eラーニング「2023年度環境部門担当者教育」 | 590名 |
TOPPANチャレンジスクール(15コース) | 51名 |
TOPPANビジネススクール(7コース) | 257名 |
「内部環境監査員研修」プログラム | 135名 |
環境コミュニケーション
TOPPANグループ内外への啓発活動や地域社会との共生活動を通して、ステークホルダーとともに環境に取り組む意識を共有する活動が「環境コミュニケーション活動」です。産官学民とのコラボレーション、Webサイトでの情報開示、地域の自治体や近隣住民に向けた環境報告書「サイトエコレポート」の発行、近隣住民への環境活動報告、展示会への出展、環境コンソーシアムへの参加などの活動を展開しています。

「サイトエコレポート」事例
従業員へのインセンティブ
気候変動に関するインセンティブとして、従業員向けにはエコガード表彰制度があります。本制度は、環境関連の温室効果ガス排出量削減を含む環境負荷削減目標への達成貢献に対して、金銭的インセンティブを付与する制度です。
ISO14001認証取得状況(2024年3月31日現在55システム94事業所)
TOPPANグループ ISO14001認証取得実績
事業(本)部/会社/事業所 | 認証機関 | 登録年月 |
---|---|---|
エレクトロニクス事業本部 | JQA | 1998.7 |
生活・産業事業本部 環境デザイン事業部 〔(株)トッパン建装プロダクツ 柏工場、幸手工場〕 | GCC | 2000.3 |
情報系製造事業部 在京サイト | SAI GLOBAL | 2002.2 |
(株)トッパンパッケージプロダクツ 福崎工場 〔トッパンプラスチック(株) 福崎工場を含む〕 | JQA | 2002.7 |
滝野サイト | JQA | 2002.10 |
凸版物流(株) 〔小豆沢サイト、あたごサイト、川口サイト、相模原サイト、沼津サイト、関宿サイト〕 | GCC | 2002.10 |
(株)トッパンパッケージプロダクツ 群馬センター工場 | JQA | 2003.7 |
(株)トッパンパッケージプロダクツ 水戸工場 | GCC | 2004.1 |
(株)トッパンコミュニケーションプロダクツ 福山工場 | GCC | 2004.10 |
東日本事業部 | GCC | 2005.3 |
総合研究所 | JQA | 2005.5 |
北海道事業部 〔札幌工場、千歳工場〕 | GCC | 2005.6 |
トッパンプラスチック(株) 幸手工場 | SAI GLOBAL | 2006.12 |
(株)トッパンパッケージングサービス 〔嵐山工場、九州工場〕 | JQA | 2007.2 |
(株)トッパンパッケージプロダクツ 相模原工場 | SAI GLOBAL | 2007.3 |
西日本事業本部九州事業部 | GCC | 2008.10 |
(株)トッパンテクノ〔本社、関西支店〕 | SAI GLOBAL | 2009.3 |
(株)トッパンパッケージングサービス 袖ヶ浦ビバレッジ工場 | SAI GLOBAL | 2009.4 |
(株)トッパンパッケージプロダクツ 深谷工場 | GCC | 2010.3 |
中部事業部 | JQA | 2010.12 |
(株)トッパンエレクトロニクスプロダクツ 高知工場 | BUREAU VERITAS | 2008.2 |
(株)リーブルテック 〔本社および埼玉工場〕 | JCQA | 2001.7 |
(株)トッパンインフォメディア 福島工場 〔滝野工場、相模原工場含む〕 | JUSE | 2001.11 |
TOPPANエッジ(株)八王子R&Dセンター | JQA | 2004.3 |
トッパン・フォームズ東海(株) | JQA | 2004.8 |
トッパン・フォームズ関西(株) | JQA | 2007.4 |
トッパン・フォームズ西日本(株) | JQA | 2005.1 |
トッパン・フォームズ・セントラルプロダクツ(株) | JQA | 2011.9 |
図書印刷(株) | Intertek | 2003.5 |
タマポリ(株) 群馬工場 | JQA | 2011.2 |
タマポリ(株) 三田工場 | JQA | 2012.1 |
タマポリ(株) 栃木工場 | JQA | 2017.8 |
海外子会社 ISO14001認証取得実績
グループ会社 | 認証機関 | 登録年月 |
---|---|---|
Toppan Photomasks, Inc. Round Rock Site | LRQA | 2001.11 |
Toppan Photomasks France S.A.S. | LRQA | 2000.10 |
Toppan Chunghwa Electronics Co., Ltd. | SGS | 2003.10 |
Toppan Sensing Electronics (Shanghai) Co., Ltd. | SGS | 2007.2 |
Toppan Leefung Packaging (Shanghai) Co., Ltd. | NQA | 2008.7 |
TOPPAN Leefung Printing (Beijing) Co., Ltd. | ZDHY | 2009.11 |
TOPPAN Leefung Specialty Printing (Dongguan) Co., Ltd. | ZYC | 2009.5 |
TOPPAN Leefung Packaging (Dongguan) Co., Ltd. | Intertek | 2016.5 |
TOPPAN Leefung Label Printing (Dongguan) Co, Ltd. | CQC | 2012.11 |
TOPPAN Leefung Printing (Dongguan) Co., Ltd. | HKQAA | 2009.3 |
PT. Indonesia Toppan Printing | LRQA | 2004.11 |
Toppan Photomasks Korea Ltd. | LRQA | 2005.2 |
Toppan Photomasks Co., Ltd., Shanghai | LRQA | 2005.2 |
Ortustech (Malaysia) Sdn. Bhd. | BUREAU VERITAS | 2014.9 |
Toppan Security Systems Pte. Ltd. | TUV | 2010.8 |
Giantplus Technology Co., Ltd. Bade Plant (T1) | SGS | 2008.1 |
Giantplus Technology Co., Ltd. Bade Plant (T2) | SGS | 2018.5 |
Giantplus Technology Co., Ltd. Hsinchu Plant | SGS | 2013.3 |
Kunshan Giantplus Optronics Display Technology Co., Ltd. | SGS | 2012.6 |
Siam Toppan Packaging Co., Ltd. | TUV | 2002.4 |
Gravity Group IND. LLC | URS | 2015.2 |
Toppan Speciality Films Private Ltd. | BSI | 2009.5 |
Interflex Scotland Ltd. | BSI | 2004.12 |
イニシアチブへの参画と外部との協働TOPへ戻る
考え方
TOPPANグループはサステナビリティに関する国内外の団体やイニシアチブ、ステートメント等に積極的に参画・賛同し、持続可能な社会の実現に向け協働活動に取り組んでいます。
マネジメント体制
TOPPANグループは、TOPPANホールディングス株式会社の代表取締役社長CEOを委員長とするサステナビリティ推進委員会を設置し、サステナビリティの重要課題や取り組み施策について議論を行っております。その結果は経営会議を通じて取締役会に報告され、取締役会においてサステナビリティ経営についての総合的な意思決定を行っています。また、取締役会では、サステナビリティの取り組み施策や進捗等について、継続的に議論・モニタリング・監督を行っています。
所属する団体やイニシアチブにおいては、その活動と当社方針とに一貫性や整合性が保たれているかどうか、定期的に確認しております。また、その活動を通じて取り組みに貢献しております。対策が不十分と判断された場合には、加盟企業と協力して対策強化を提案してまいります。対策の不足や乖離が大きい場合には当該団体・イニシアチブ等への参画継続可否含め、妥当性を検討します。
イニシアチブへの参画について
TOPPANグループは、1990年代に環境保全への意識が地球規模で高まったことを受け、1992年環境保全活動の基本理念として「凸版印刷地球環境宣言」を定め、活動を推進してきました。気候変動に対しては、2019年2月にSBT認定を取得し、パリ協定の目標を達成するために、温室効果ガス排出削減を推進しております。2021年には「トッパングループ環境ビジョン2050」を策定し、2050年までのScope1+2および3における温室効果ガス排出の実質ゼロを目指すとともに、当社のSDGs全社活動マテリアリティ「環境配慮・持続可能な生産」のKPI(Key Performance Indicators)を見直し、「TOPPANグループ2030年度中長期環境目標」として新たな数値目標を設定しました。また、「TOPPANグループ環境ビジョン2050」では脱炭素のみならず、生物多様性への貢献、資源循環社会への貢献、水の最適利用についても目標を設定し、環境課題全般への取り組みを強化しています。
環境課題の解決に向け、当社グループやバリューチェーンだけでなく、外部団体・イニシアチブ等と協働し、より広い範囲に活動を拡大することが重要と考えています。