「安全道場」で、災害ゼロを目指す
安全作業の重要性を改めて教育

TOPPANグループは2010年9月、グループの従業員一人ひとりの危険に対する感受性を養うことを目的として、
埼玉県川口市のトッパン研修センターに、体感教育ができる施設「安全道場」を開設しました。
ここで学んだことを、受講者がそれぞれの職場の改善に活かせるよう教育を行っています。
そこには「災害ゼロを達成できる職場を目指す」という経営の強い思いがあります。

安全道場とは

「見て・触って・学んで・考えて」
改善活動につなげることができる道場

開設の背景

製造業の中でも印刷業は、労働災害の発生割合を示す度数率、強度率という数字から見て、災害はさほど多くはないのですが、ゼロというわけではありません。そうした中、労使一体で幾度となく話し合いの場を設け、その結果、誰もが安全で安心して働ける、災害のない職場づくりに向け、全社を挙げて改めて安全活動の推進・強化に取り組んでいくことにしました。

「安全道場」の内部
「安全道場」の内部
体感教室の様子
体感教室の様子

安全衛生・防火基本方針

TOPPANグループでは、2010年6月に「安全衛生・防火基本方針」を策定し、ゼロ災害に向け全事業所が取り組む活動内容を明確にするとともに、「事業活動を行うにあたり最優先すべきは安全である」と、強く宣言しました。

安全衛生・防火基本方針はこちら

体験学習とは

何が危険かを知ること
(不安全状態)
危険とは何かを知ること
(不安全行動)
安全・安心を確保する

これまでの実績

2022年現在で、社内外、海外キャラバンも合わせて約50,000人を超える人が体感受講者しています。現在、国内の「TOPPANグループ安全道場」は滝野工場(所在地:兵庫県加東市)、福岡工場(所在地:福岡県古賀市)、群馬工場(所在地:群馬県邑楽郡)、滋賀工場(所在地:滋賀県東近江市)と合せて5ヶ所に開設しています。
また、「TOPPANグループ安全道場」は、外部企業からの安全研修受け入れも実施しており、2022年現在 約900社の方々が体感教育を受講しています。

ご利用案内

安全道場では、「挟まれ・巻き込まれ体感機」「発火・帯電体感機」などの危険体感機の設置および「安全装置」「保護具」「防火・防災関連用品」などの紹介を行い、従業員一人ひとりの危険に対する感受性向上を図ると同時に、安全道場で学んだことが自職場の改善に活かせる教育を行っています。
さらに、この安全道場を見学・研修の場「体験学習」として社外にも広くご利用いただくことによって、社会貢献とCSR向上に取り組んでいきたいと考えております。見学・研修をご希望の一般見学者の方は、下記の受講項目を参考にお問い合わせください。

安全道場 体感受講項目

安全

災害発生のメカニズムとして、「人」「設備」「管理」「作業環境」の4つの視点から見直し、「不安全状態」「不安全行動」とはどういう時に発生するのか、体感機を通して学ぶことができます。

受講者体感 実演説明 講師説明
体感名 体感形態
1 ローラー巻き込まれ・プレス挟まれ体感 15 受講者体感
2 Vベルト・チェーン巻き込まれ体感 15 受講者体感
3 ボール盤巻き込まれ体感 5 実演説明
4 残圧挟まれ体感 5 実演説明
5 チャッキング挟まれ体感 5 受講者体感
6 インターロック 10 実演説明
7 センサー体感機 15 実演説明
8 階段転倒体感 15 受講者体感
9 転びの予防プログラム 45 受講者体感
10 ヒューマンエラー体感 15 受講者体感
11 切れ・こすれ 5 実演説明
12 落下・衝撃
安全靴
5 実演説明
13 保護具関連
耳栓、保護マスク、ヘルメット
15 講師説明
14 基本的な工具の正しい使い方 15 受講者体感
15 Vベルト適正張力の見える化 5 実演説明
16 粉塵爆発体感 10 実演説明
17 化学物質危険体感 15 実演説明

No1. ローラー巻き込まれ・プレス挟まれ体感

製造業の中で一番多く発生する災害の型です。
回転している2つのローラーに引きずり込まれるように手が巻き込まれることを体感、学習します。
プレス機械に手がつぶされる怖さを体感します。
その中でどのように災害を防止するかについて体感、学習します。

No2. Vベルト・チェーン巻き込まれ体感

Vベルトやチェーンとプーリー(回転体)の間に割箸を差し込み、巻き込まれた際の衝撃と怖さを体感、学習します。

No3. ボール盤巻き込まれ体感

軍手をはめた擬似手をボール盤のドリルに接触させ、軍手や袖の長い衣類を着用することが巻き込まれを引き起こすことを体感し学習します。

No4. 残圧挟まれ体感

エアー残圧を適切に抜かず、その挟まれた際の威力を体感し学習します。

No5. チャッキング挟まれ体感

機械のチャッキング部分に割箸を差し込み、挟まれた際の、その威力と衝撃を体感、学習します。

No6. インターロック

正常な動作・運転を逸脱した場合にも安全を確保する安全機構を学習します。1台で8種類の安全装置を体感、学習します。

No7. センサー体感機

各種光電センサーの種類と機能、正しい取り付け方やセンサーから危険源までの適正な距離などを体感、学習します。

No8. 階段転倒体感
No9. 転びの予防プログラム

「安全対策を施した模擬階段」と「危険要素を持つ模擬階段」を昇降し、階段での転落災害発生のメカニズムを体感、学習します。
簡易的に自分の体力を測定し、自覚することにより転びに対する予防対策を体感、学習します。

No10. ヒューマンエラー体感

簡単なボタンを押すゲームにより、指差呼称の効果と重要性を体感、学習します。

No11. 切れ・こすれ

カッターなどによる「切れ・こすれ」災害を防止するために、災害発生の事例を紹介し、その中でどのような対策が有効か体感、学習します。

No13. 保護具関連
    耳栓、保護マスク、ヘルメット

普通の靴、安全靴それぞれに重量物を落下させることで、靴の中の缶のつぶれ方の違いにより安全靴の有効性を体感、学習します。
・普通の靴の中の缶はつぶれる。(左)
・安全靴の中の缶はつぶれない。(右)
ヘルメットなどの保護具や腰痛防止スーツなど保護具の必要性について体感、学習します。

No12. 落下・衝撃
    安全靴

ヘルメットなどの保護具や腰痛防止スーツなど保護具の必要性について学習します。普通の靴、安全靴それぞれに重量物を落下させることで、靴の中の缶のつぶれ方の違いにより安全靴の有効性を体感、学習します。
・普通の靴の中の缶はつぶれる。(左)
・安全靴の中の缶はつぶれない。(右)

No14. 基本的な工具の正しい使い方

工具類の基本的な正しい使い方について実習を通して体感、学習します。

No15. Vベルト適正張力の見える化

Vベルトの緩みを見える化する「からくり改善」を用いて、事故につながる危険性が潜在的に存在することを学習します。

No16. 粉塵爆発体感

一定の濃度の可燃性の粉塵が大気などの気体中に浮遊した状態になると、静電気などを着火源にして引火爆発を起こす現象を体感、学習します。

No17. 化学物質危険体感

アルカリや酸などの薬液が飛散する状態、付着した場合に、人体に与える影響および保護具の正しい着用の重要性を体感、学習します。

安全道場VR

ヘッドマウントディスプレイを着用し、事故の怖さや危険性をバーチャル映像でリアルに体感します。従来以上に危険を体感することができ、危険予知能力を身につけ、労働災害を未然に防ぐ教育を高い効果で実施できます。

受講者体感 実演説明 講師説明
体感名 体感形態
18 VRオフ輪巻き込まれ体感 10
(*1)
受講者体感
19 VRフォークリフト運転体感 10
(*1)
受講者体感
20 VR消火器使用体感 10
(*1)
受講者体感
21 カッター作業 4 受講者体感
22 機械回転部作業 4 受講者体感
23 高所作業 4 受講者体感
24 エアーブロー清掃 4 受講者体感
25 可燃性溶剤火災 4 受講者体感
26 機械点検(二人作業) 4 受講者体感
27 稼働機械清掃 4 受講者体感
28 フィルター交換 4 受講者体感
29 ホース交換 4 受講者体感
30 一斗缶取り扱い 4 受講者体感
 

No18. VRオフ輪巻き込まれ体感

オフセット輪転機をCG映像により忠実に再現。映像と連動して手がローラーに実際に巻き込まれる疑似体感により、回転物に手を出すことの危険性を学習します。

No19. VR フォークリフト運転体感

VRの中でフォークリフトの運転操作により、人との接触事故を体感することで、危険予知および安全運転の重要性を学習します。

No20. VR 消火器使用体感

実際に実施することが難しい消火活動をVR で再現。室内火災における正しい消火器の使い方、消火方法を学習します。

No21. カッター作業

正しくカッターを使用しなかったことによって発生する労働災害をVR でリアルに体感。身近にある刃物の危険性や労働災害が起きる原因を学習します。

No22. 機械回転部作業

コンベア清掃時に、稼働したままコンベアに手を出してしまう体感をVR で再現。稼働中の機械に触れることの危険性を学習します。

No23. 高所作業

本来は複数人で行うべき高所作業を、一人で行った際の危険行動を体感。脚立や梯子を正しく・安全に使用しなかった場合の危険性を学習します。

No24. エアーブロー清掃

エアホースを使用した機械清掃作業後に、ホース内の残圧処理をしていないと、ホースが暴れてしまう危険性を体感。正しく残圧処理を行わないことの危険性を学習します。

No25. 可燃性溶剤火災

静電気を着火源として、可燃性溶剤に引火して起こる火災および消火活動を体感。静電気処理を適切に行わないことの危険性を効果的に学習します。

No26. 機械点検(二人作業)

機械内部に異常が発生し点検を行う際、共同作業者の誤った判断と、機械操作により発生する労働災害を体感。共同作業時に注意すべき事項を効果的に学習します。

No27. 稼働機械清掃

機械稼働中にローラーの清掃作業を行った際に発生する労働災害をVR で再現。機械を停止せずに作業を行うことの危険性を学習します。

No28. フィルター交換

フィルターを交換する際に、残圧処理をしなかった為、薬液が噴き出してしまう危険性をVRで再現。正しいフィルター交換の作業手順、残圧処理の方法を学習します。

No29. ホース交換

配管の交換作業jに、適切な作業手順を守らなかった事で、被災する体験をVRで再現。危険な薬液を取り扱う際に必要な安全行動を学習します。

No30. 一斗缶取り扱い

有機溶剤の入った一斗缶を適切に取り扱わなかった事で、被災する体験をVRで再現。一斗缶を取り扱う際に必要な正しい作業手順を学習します。

製造現場における危険行動をVRで体感できる「安全道場VR」のご紹介

ローラーへの「巻き込まれ」をリアルとVRで体験できる「巻き込まれ体感機 for VR」

衛生

日常業務の中では、衛生状態を維持することによって病気や体調異変を防ぐことが大切です。その為に有効な健康・衛生グッズやAEDを用いて除細動を行なう為のトレーニングキットなどを紹介しています。

受講者体感 実演説明 講師説明
体感名 体感形態
31 心肺蘇生・AED体感 60 受講者体感
32 腰痛防止体感 15 受講者体感
33 耳栓チェッカー 10
(*2)
受講者体感
34 マスクフィットテスター(防塵マスク) 10
(*2)
受講者体感
35 臭気体感 10
(*2)
受講者体感
36 手洗い評価体感 5
(*3)
受講者体感
37 熱中症対策 5 講師説明

No31. 心肺蘇生・AED体感

突然、心停止状況に遭遇するかもしれません。その時落ち着いて胸骨圧迫やAEDの操作ができれば、人命救助の手助けになるかもしれません。AEDが到着するまでは胸骨圧迫が必要です。いざと言う時の為に胸骨圧迫の実技を通じてAEDの使用方法、操作を理解します。

No32. 腰痛防止体感

腰痛を防止するために重量物の正しい持ち方、積み方、運び方などを体感、学習します。

No33. 耳栓チェッカー
No34. マスクフィットテスター(防塵マスク)

チェック機を用いて耳栓や防塵マスクの正しい装着方法、重要性を体感、学習します。

No35. 臭気体感

防毒マスクの着用による臭気の変化を通じて呼吸缶の効能、重要性を体感、学習します。

No36. 手洗い評価体感

日常の手洗い習慣が適切に行なえているかをキットを用いて簡易的に評価します。
ブルーライトで手に残った汚れを可視化し、手洗いの重要性を体感、学習します。

No37. 熱中症対策

熱中症対策の各種具体的なアイテムについて学習します。

防火

火災発生には大きく分けて、静電気火災と電気火災があります。有機溶剤引火をまねく静電気の放電や定格容量オーバーによる電気火災などの危険を防ぐ為にも正しい知識を身につけ、ルールを守ることが大切です。

受講者体感 実演説明 講師説明
体感名 体感形態
38 静電気帯電体感 15 受講者体感
39 静電気対策・装置 5 実演説明
40 剥離帯電体感 10 実演説明
41 流動帯電体感 10 実演説明
42 アース体感 5 実演説明
43 引火・爆発体感 10 実演説明
44 タコ足配線・トラッキング 15 実演説明

No38. 静電気帯電体感

静電気発生のメカニズムと静電気の危険性を体感、学習します。

No39. 静電気対策・装置

静電気による放電状態を目視、及び体感することで静電気についてメカニズムと対策について体感、学習します。

No40. 剥離帯電体感

ローラーとフィルムなどの基材が剥離する際に発生する帯電現象と対策を体感、学習します。
除電紐(画像内、黄色の紐)の接地位置や接地状態による除電効果を体感、学習します。

No41. 流動帯電体感

細いチューブに高速で有機溶剤に見立てた液体を送液した際の帯電現象と対策について体感、学習します。

No42. アース体感

絶縁状態とアースの正しい接地の仕方について体感、学習します。

No43. 引火・爆発体感

揮発溶剤およびガスの静電気火災とガス爆発を体感、学習します。

No41. タコ足配線・トラッキング

蛸足配線(定格容量オーバー)による電気火災の怖さと、その遵守の重要性および電気火災の防止策を体感、学習します。
電源プラグを長期間差し込んだままによる粉塵堆積、トラッキング発火の原理とその予防策を体感、学習します。

(*1) 安全VR N0.18~20は、代表の方2名に実施していただきます。
(外付けのモニターで他の体感者も映像をみることができます)

(*2) 衛生 N0.33~35は、代表の方1名に実施していただきます。

(*3) 衛生 N0.36は、代表の方2名に実施していただきます。

TOPPANグループ安全道場体感受講申込書

お申込・お問い合わせ先

TOPPANグループ安全道場
TEL: 048-225-5364  FAX: 048-225-5343
e-mail:

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返信先は申込書に記載しています。

申込書(Excel) もしくは申込書(PDF)
のいずれかをご利用下さい。

地図・アクセス

お問い合わせ先

TOPPANグループ安全道場師範
TEL: 048-225-5364  FAX: 048-225-5343
e-mail:
住所: 埼玉県川口市弥平4-3-1 トッパン研修センター内