TOPPANグループでは、2010年6月に「安全衛生基本方針」を策定し、災害ゼロの実現に向けて全事業所で取り組むべき活動内容を明確にするとともに、「事業活動を行うにあたり最優先すべきは安全である」と強く方針として定めました。
2020年4月には、防火管理の徹底や心身ともに健康な人づくりの推進を盛り込んだ「安全衛生・防火基本方針」を制定。2025年10月には、労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)の考え方を取り入れた方針へと改定しました。

<安全衛生・防火基本方針>安全は全てに優先する
<基本方針>

TOPPANグループは、人間尊重の基本理念のもと、当グループで働くすべての人々の安全と健康を確保することを、企業の社会的責任と考え、事業活動を行う上で、何よりも優先される重要課題と認識する。そして、関係諸法令を遵守し、設備の本質安全化、防火管理の徹底を推進するとともに、安全に強い人を育成し、安全で安心して働ける職場環境を永続的に維持・改善をする。

<重点項目>
  1. 1.労働災害ゼロ、火災ゼロ、疾病ゼロを目指し、労使一体となり、安全衛生・防火活動を推進する。
  2. 2.安全衛生・防火活動の基本は、風通しの良い職場風土にあることを認識し、良好なコミュニケーションの形成を図る。
  3. 3.労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)の考え方(方針策定・安全衛生推進体制の整備・活動計画の作成及び実行・結果の評価及び改善に向けた活動の実施等)に基づき、経営層がリーダシップを発揮して、安全衛生教育を計画的・継続的に実施するとともに、安全な作業手順を明確に定め遵守させることで、「挟まれ」、「巻き込まれ」など、重篤な災害に繋がる労働災害を撲滅する。
  4. 4.設備及び作業のリスクアセスメントを定期的に行い、危険性・有害性の排除ならびに低減を図る。
  5. 5.定期的な防火点検、メンテナンスを確実に行い、出火事故を未然に防ぐ。
  6. 6.グループ各社の役員、従業員及びグループ各社の事業所で働く、または事業所を訪問する全ての人々(*)が、安全で健康的な労働環境の実現のために自ら及び周囲の仲間の安全確保に努め、設計・制定された手順や方法を遵守するよう求める。
    *請負会社、協力会社、派遣会社、取引先、配送会社の従業員等を含む
  7. 7.自身の健康状態・生活習慣に関する気づきの機会を提供するとともに、そのサポート体制の充実を図り、「こころ」と「からだ」のコンディションを整え、心身とも健康な人づくりを推進する。
制定日 2010年6月29日
改定日 2025年10月1日

TOPPANホールディングス株式会社
代表取締役社長 CEO 麿秀晴(まろ ひではる)

「ゼロ災は事業運営にあたり、最も重要で生産性と品質向上にもつながる」

当社の安全衛生・防火方針に掲げる「事業活動を行うにあたり最優先すべきは安全である」という考えの最終目標は、言うまでもなくゼロ災(無事故・無災害)の実現です。これを達成するためには、現場で働く従業員のみならず、TOPPANグループで働くすべての方々が、自分自身の安全を自ら守る意識を持ち、「頭で危険を理解し」、痛みや恐怖、危険を「体で体感」することで、危険への感受性を高め、実際の業務に活かすことが重要であると考えます。
TOPPANグループ安全道場では、こうした安全体感を通じて「ゼロ災は事業運営にあたり最も重要であり、生産性や品質向上にもつながる」という考え方を基盤とし、安全の重要性を学んだ受講者が各職場で改善活動に取り組み、その意識を職場・部署・事業所へと広げています。また、外部企業や団体の方々にも体験いただいています。
さらに、2024年より一人ひとりの意識向上に加え、労働安全衛生マネジメントシステム(OHSMS)の考え方を導入、事業所ごとに安全衛生推進体制を構築し、活動計画の策定と実行、結果の評価と改善に取り組むPDCAサイクルを運用することで、ゼロ災の実現に向けた活動を推進してまいります。

副社長執行役員 CHRO
坂井 和則(さかい かずのり)