TOPPAN’s Purpose & Valuesとサステナビリティ

TOPPANグループは、持続可能な社会を実現するため、社会的価値創造企業を目指し、サステナビリティ経営を推進してきました。2023年のホールディングス体制化を機に、方向性をより明確にするため、TOPPANが実現したい社会の姿とその手段、実現にあたって持つべきグループ共通の価値観を表すTOPPAN’s Purpose & Valuesを制定しました。制定プロセスの中で、TOPPANグループの将来像と今後果たしていきたい役割について議論され、TOPPANグループが「社会課題解決に貢献すること」、その上で「世界をリードするグローバル企業になること」が再確認されました。TOPPAN’s Purpose & Valuesには、TOPPAN が企業グループとして一体となり結束して、世界を持続可能な社会にしていくという強い意思が込められています。

TOPPANグループの強みとビジネスモデル

TOPPANグループが目指す「多様な文化が息づく世界」を実現する手段は「人を想う感性」と「心に響く技術」です。すなわち「人」と「技術」がTOPPANの最大の強みであり、これを有効に活用し、新たな価値を創造して社会に提供することが「多様な文化が息づく」豊かな社会の実現につながるものと考えています。
TOPPANは、長い歴史の中で、創業の原点である「印刷術」を「印刷技術」に高め、さらに様々な知識・ノウハウと加工技術を融合し、進化させることで独自の「印刷テクノロジー」を体系化しました。さらに、それらを組み合わせ、応用、進化させることで新たなテクノロジーによる製品・サービスを社会に提供してきました。
また、製品・サービスの開発・提供を通じて、お客さまの課題やご要望に真摯に向き合い、誠実に取り組むことでお客さまからの信頼をいただき、顧客基盤を拡大してきました。現在TOPPANグループのお客さまは、事業会社に加え、金融機関、教育機関、行政・自治体等、多岐にわたり、マーケット全体を幅広くカバーしています。こうした顧客接点の多さとかかわりの深さから、これまで、顧客ニーズにスピーディーに対応しながら様々なノウハウやアイデアを蓄積してきたことに加え、今後はさらに市場動向を早期に見極め、新しいサービスを提案、開発・提供していくことができると考えています。
技術と技術の組み合わせ、技術と人が持つアイデアとしての応用力や発想力の組み合わせ、あるいは、サービスとサービス、ビジネスとビジネスを構想力によって掛け合わせることで、新たな価値を創造していくこと、これが、TOPPANの強みを生かしたビジネスモデルです。

Digital & Sustainable Transformation による変革

サステナビリティ経営を推進する企業にとって、イノベーションによるこれまでにない新たな価値の創造がテーマアップされる中、TOPPANは“Digital & Sustainable Transformation”をキーコンセプトとした中期経営計画を策定しました。これまでのトータルソリューションの延長ではなく、「DX」「SX」を軸としたトランスフォーメーションによって、事業そのものと事業構成(ポートフォリオ)を見直し、変革するとともに、重点分野・成長分野に積極投資し、新事業を創出していく方向性を示しています。
これは、今後グローバルな事業推進を加速するTOPPANグループ全体が進むべき変革の方向性であり、この取り組みなしには、今後いっそうの不透明さが予想されるグローバル社会、経済環境の中で生き残り、持続的に成長していくことは不可能であると認識しています。「DX」「SX」を軸に、ビジネスモデルを進化させ、新たな価値やサービスを提供することで、社会に快適さや利便性、豊かさや幸せを提供していきます。

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中期経営計画の概要

TOPPANグループは、2021 年に続き“Digital & Sustainable Transformation”をキーコンセプトとした中期経営計画を2023年に新中計として公表し取り組みを開始しました。事業ポートフォリオの変革、経営基盤の強化、ESGの取り組み深化の3つを重点施策として、中・長期的な視点のもと、基盤構築フェーズ、成果獲得フェーズ、持続成長フェーズの各フェーズにおいて目標値を定め、企業変革と価値創出の取り組みを加速しています。

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2021年度中計の基盤構築フェーズでの成果

2021年度中計では、ポートフォリオ変革を通じた成長・重点事業の規模拡大や、トッパン・フォームズの完全子会社化、経営基盤の強化におけるホールディングス制への移行準備の開始、研究開発の強化、ESGに関しての様々なアクションなど、企業変革には一定の成果が見られた期間であったと認識しています。しかしながら、成長事業の収益モデルの確立による高収益化や、グループシナジーの創出、サステナブル経営の進化など、価値創造に向けた持続的成長へのさらなる取り組みが課題として残りました。

新中計における成果獲得フェーズの位置付けと目標

新中期経営計画のフェーズは、「変革&深化の加速期」と位置付け、事業ポートフォリオの変革による経済的価値と、ESGの取り組み深化による社会的価値の両方の価値創出を行い、企業価値最大化に向けた取り組みをスピードアップさせていきます。また、今中計期間の最終年度である2025年度には、事業ベースでのROE 5%を達成し、次期中計以降でのROE 8%以上、PBR1倍超えの実現につなげていきます。
事業ポートフォリオの変革においては、成長事業である「DX」「SX」での高収益化と新たな事業の柱の創出を、既存事業においては、低収益事業の構造改革による安定利益の確保を進めるとともに、持続的な成長を見据えた投資と財務戦略を実行していきます。

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